神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

トンデモ

京都大学鞍馬山UFO研究会の女性会長

田口ランディ『マアジナル』(角川書店、平成23年5月)に京都大学鞍馬山UFO研究会の初代会長岡田淳子という女性が出てくる。年に一度の鞍馬の星祭りに山の頂上で部員らとピンク・レディーの「UFO」を踊ると、空飛ぶ円盤がやって来たという。京大で実在したの…

田澤耕『<辞書屋>列伝』(中公新書)で解けた村井二郎の謎

八幡書店(はちまんしょてん)から復刻された三村三郎『ユダヤ問題と裏返して見た日本歴史』(日猶関係研究会、昭和28年8月)という本がある。かわじ・もとたか『畸人傳・伝』(かわじ・もとたか、1995年8月)で言及されてはいないが、一種の奇人伝でもある…

『雑誌新聞発行部数事典』で謎の心霊雑誌をハツケン

これまた『雑誌新聞発行部数事典』を見ていて、「あれっ」と思った一冊。『心霊研究』創刊号(山陰心霊科学研究会、昭和11年4月)、12年3月9日処分だが、心霊雑誌で発禁というのも珍しい、『出版警察報』103号を見ると、松江市で発行されたもので、処分理由…

『雑誌新聞発行部数事典』でハツキン雑誌『静坐の生活』をハツケン

『雑誌新聞発行部数事典ーー昭和戦前期 附.発禁本部数総覧』(金沢文圃閣)を読破。ていうか、書名だけ斜め読み。そしたら発禁になったオモロイ本を色々発見。『昭和書籍雑誌新聞発禁年表』の書名も同様に全部見たはずだが当時と今とでは関心領域が異なるの…

プロトコールはトンデモだと昇曙夢言い

『科学知識』19巻3号(科学知識普及会、昭和14年3月)に昇曙夢「『プロトコール』の正体」が掲載されている。そこで昇は、ユダヤ人に対する非難の主な動機であり、反ヤダヤ主義者の虎の巻である秘密の書『シオンの議定書』が眉唾物であると指摘している。議…

臨川書店の古書バーゲンで井上活泉編『恩光集』(国文社、昭和15年6月)

臨川書店の月1回のバーゲンで100円。非売品、277頁。国文社は、京都市下京区猪熊通七条南入に所在。状態は良くないが、山室軍平の遺稿「心の病と其の救治」や生長の家総裁谷口雅春「他のために」などが載っているので、拾う。井上という人物は知らなかったが…

オカルティストとしての下中彌三郎

中島岳志『下中彌三郎』(平凡社、2015年3月)は、超国家主義者としての側面が中心で、オカルティストとしての下中はあまり出てこない。その点で、やや物足りないものがあった。それでも、323頁で紹介された「万教帰一」『無派』昭和37年8月号は面白かった。…

吉田東洲の本に尾島真治登場

尾島真治という心霊学を研究していたらしいキリスト者については、「中山忠直の暴走する妄想(その1)」、「長尾真治ではなく尾島真治だった」や「『古人今人』の「知人消息」欄の資料的価値」で紹介したところである。その尾島が「戦後も活躍した藤沢親雄…

心霊学を研究する柏木義円

「読めば読むほど味が出る『柏木義円日記』」で言及した明治40年の『心霊雑誌』、キリスト教関係の雑誌ではないかとの御教示をいただきました。原本はどこにもなさそうなので確認できないが、その可能性は高い。柏木義円は、明治35年5月から群馬県の安中教会…

酒井温理と太霊道の時代

酒井温理が片野真佐子編『柏木義円日記補遺』(行路社、2001年3月)にも出てきました。 (大正八年)一月二十六日(略)辞シテ青山行電車ニ乗リ酒井温理氏ニ至ル。上原欽二君ト語リテ夕刻ニ至レバ酒井氏御帰宅、夕食ヲ共ニシ御夫婦喜ンデ歓待セラル。大[ママ…

酒井勝軍ならぬ、もう一人の酒井なる酒井温理

酒井温理という人物が酒井勝軍の周囲にいたことについては、「酒井勝軍の死とトンデモない人達」で言及したところである。これに補足すると、 ・三村三郎『ユダヤ問題と裏返して見た日本歴史』(日猶関係研究会、昭和28年8月)に、戦前の学界における親ユダ…

読めば読むほど味が出る『柏木義円日記』

『真崎甚三郎日記』とか柳田国男の『炭焼日記』は、読み返す度に様々な発見がある。この飯沼二郎・片野真佐子編『柏木義円日記』(行路社、1998年3月)も読みづらい日記だが、再読していると色々面白い発見がある。 (明治四十年)八月十四日(略)「心霊雑…

唯書房出品の『密教講演集』第一輯(密教青年会・新密教社、大正9年1月)

大阪古書会館で唯書房出品の上記を800円で。目次は、 密教とデモクラシー 密教青年会講師 佐藤独嘯 弘法大師と将来の仏教 同 和田性海 生命主義の宗教 文学博士 福来友吉 真言密教の宇宙観 前豊山大学長・大僧正 権田雷斧 密教に関心はないが、福来の講演が…

『精神統一』も『太霊道之教義』も持ってた創刊号コレクター神原甚造

『太霊道』創刊号(宇宙霊学寮、大正6年11月1日初版・同月20日51版)を入手。発行兼編輯人は、伊藤延次。CiNiiで検索すると、香川大学図書館神原文庫と東京大学明治新聞雑誌文庫が創刊号を持っていた。神原文庫って何だっけなあとホームページを見てみると、…

『健康之研究』(健康之研究社)の出版広告がオモシロ

某所で『向上』9巻5号(修養団本部、大正4年5月)を300円で。発行兼編輯人は蓮沼門三。ググったら、修養団は現在も公益財団法人として存在しているようだ。 さて、本誌をパラパラめくっていたら、『健康之研究』という雑誌の広告が載っていて、とても面白そ…

木村鷹太郎も真っ青、名古屋国語国文学会の織田善雄

柳田國男関係の論文抜刷をいただいたので、柳田関係のネタを。 竹内文書(竹内文献)について柳田へ語る織田善雄という人物が柳田の『炭焼日記』に登場することを最初に言及したのが、大塚英志先生である。わしがその後「柳田國男と「偽史」関係者織田善雄」…

戦後も活躍した藤沢親雄

珍しく生身の人間と藤沢親雄について話す機会があったので、最近仕入れた藤沢ネタをアップ。大阪古書会館で拾った吉田東洲『人物遍歴縦横録』(古今評論社、昭和53年2月)。全然未知の本だが、目次を見てみると、人名がずらずらと並ぶ。おっ、藤沢親雄の名が…

佐藤卓己「「メディア流言」の時代」第四回「二・二六事件の『流言蜚語』と太古秘史のデモクラシー」

佐藤先生の『考える人』連載「「メディア流言」の時代」は終了したが、第四回(同誌2014年秋号)に偽史ネタが。 発禁になった中山忠直『我が日本学』(上田屋書店、1939年)や藤沢親雄、更には森田朋子論文「スメラ学塾をめぐる知識人達の軌跡ーー太平洋戦争…

月の輪書林で高畠康明述『皇和霊薬治療の栞』(大日本健康会)

これも南部古書会館で月の輪書林から200円。14頁非売品の小冊子。「(代謄写)」の記載あり。黒鉛筆や朱筆の書き込み満載で普通の人は買わないと思うが、「高畠康明は戦前弾圧された天津教の関係者だったなあ」と気付いて購入。つぶさずに残しておく月の輪も…

オタオタ日記から見た小谷部全一郎

トンデモシンポで話された石川巧先生の小谷部全一郎ネタが評判になっているので、便乗して拙ブログの過去のエントリーをあげておく。 2006.2.28 「大川周明とトンデモ本の世界(その1)」 2006.3. 2 「大川周明とトンデモ本の世界(その2)」 2006.3. 3 「…

桑原俊郎『精神霊動第壱編催眠術』(開発社、明治36年9月4版)

知恩寺の古本まつりで三密堂200円。背と表紙の一部が欠け、数ヶ所に線引きがあるが、それでも安い。実は、明治38年9月13版は相当昔に購入して持っている。数千円したと思う。両者を比較してみると、前者の120頁から129頁まで「附説」として、第二編精神論、…

満井佐吉も竹内文献の信奉者だった

トンデモシンポジウムを記念して、偽史ネタを。 知恩寺の古本まつりで200円で拾った満井佐吉『底力論』(青山書院、昭和17年10月)8・9頁に次のような一節がある(旧字は新字に改めた)。 もと/\、日本 御皇室の祖宗の神々によつて全世界は嘗ては統一せら…

トンデモないシンポジウムがあるそうな

11月7、8日立教大学で日本学研究所主催「近代日本の偽史言説 その生成・機能・受容」なるトンデモ好きには堪らない企画があるそうな。詳しくは➡「http://www.rikkyo.ac.jp/sp/events/2015/11/16812/」 シンポジウムで取り上げられるテーマと拙ブログのトンデ…

『心霊研究』創刊号(心霊科学研究会、大正12年7月)と『心霊界』創刊号(輝文館、大正13年2月)

下鴨古本まつりの吉岡書店の最終日半額セールで各2000円。『心霊研究』創刊号の目次は、 趣意書ーー心霊科学研究会設立に就きて 右英文 巻頭言 心霊学の立脚地ーー心霊講座(その一)ーー 中野馨透視及自働書記実験録 腰山金雄 中野馨少年の実験会に臨みて …

中村浩『野次馬放談』(高風館、昭和30年12月)の「千里眼」

Z書店の均一台で100円。「学者知遇記」に柳田国男登場。 柳田国男先生とはある会合のとき、自動車に同乗して以来、ときどき訪れるようになった。この先生は、わたしの祖父、父とも交流があった人で、わたしで三代目である。気むづかしい老人だが、研究慾は青…

『実話雑誌』9号(実話雑誌社、昭和23年1月)の「心霊座談会 専門家が語る霊魂の秘密」

これも大阪古書会館で拾ったもの。800円位だったか。「心霊座談会」が掲載されている。出席者は、 心霊研究家 岡沢浄吉 僧侶 羽田芳流 観相研究家 松永対岳 霊術研究家 藤村瑞久 幽霊研究家 道島真三 実話雑誌社 畠山晴行 冒頭、藤村の「手相と言えば、戦時…

前川真澄編『徐福』(新宮保勝会、昭和15年5月)

市内のA古書店で1000円。38頁の冊子。「結語」が大正15年秋に書かれ、続く「本書第三版発行に際し」は昭和15年春に書かれているので、本書は第三版である。国会図書館が所蔵する昭和9年版が第二版ということになる。トンデモ本の要素は無さそうである。 35頁…

SF作家半村良とムー大陸

仲小路彰がムー大陸を紹介した『上代太平洋圏』(世界創造社、昭和17年5月)を私が知ったのは、藤野七穂「偽史と野望の陥没大陸“ムー大陸“の伝播と日本的受容」『歴史を変えた偽書 大事件に影響を与えた裏文書たち』(ジャパン・ミックス、平成8年6月)と思…

『近きより』に仲木貞一の近況報告

正木ひろし発行の『近きより』第四巻第四号(四周年記念号)、昭和十五年四月に誌友有志のアンケート掲載。その中に仲木貞一の回答もある。 著述業 仲木貞一 一、きびきびした気持のいい雑誌です。 二、も少し大乗的になられること。 三、日本神代文化に関す…

「スター・ウォーズ」の文字と呼ばれたマヤ文字

青山和夫『マヤ文明 密林に栄えた石器文化』(岩波新書)によると、 一九七〇年代末に、マヤ文字の不正確な解読によって、「古典期マヤ人は、金星の動きに合わせて、特に乾季に宵の明星として最初に昇る時に戦争を行った」という仮説が提唱された。この文字…