神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

佐藤卓己「「メディア流言」の時代」第四回「二・二六事件の『流言蜚語』と太古秘史のデモクラシー」

佐藤先生の『考える人』連載「「メディア流言」の時代」は終了したが、第四回(同誌2014年秋号)に偽史ネタが。
発禁になった中山忠直『我が日本学』(上田屋書店、1939年)や藤沢親雄、更には森田朋子論文「スメラ学塾をめぐる知識人達の軌跡ーー太平洋戦争期における思想統制と極右思想団体」にも言及。拙ブログがちびっと刺激になったかも。単行本化が非常に楽しみである。
ちなみに、佐藤先生は中山の書を元京都帝大総長小西重直の「小西文庫」蔵本で読んだそうだ。それで思い出したが、私は学生時代に小西文庫で田多井四郎治『日本神代文化と東亞新秩序建設』(神代文化研究所、1940年)を読んだことがある。小西文庫恐るべし。
参考:「小谷部全一郎『日本及日本国民之起原』が発行10年後に発禁処分になった理由