2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧
岡崎のブックス・ヘリングで入手した冊子『教化問題並に悪思想防止策:文部大臣に建言書の写』(皇道普及会事務所、昭和4年4月)については、「大連にあった皇道普及会の会長大石萬壽ーー昭和4年日本の古典神典を翻訳して猶太民族に配れと文部大臣に提言ーー - …
『大阪図書館第二回図書展覧会』(大阪図書館、明治39年4月)は、4年前に神戸の古書つのぶえで入手したようだ。17頁、300円。明治期の小冊子が安いとつい買ってしまうが、本書は今なら買わないかもしれない。出品目録なので、書名、発行年などの書誌事項しか記…
吉永さんに頼まれた原稿が手を離れたので一安心。ようやく昨年四天王寺秋の大古本まつりで入手した日記を調査した。300円均一の和本台から見つけたもの。冒頭の写真の左側の日録である。なお、右側のチラシは記事とは直接の関係はないが、4年前に大谷大学博…
今月10日に開催された平安蚤の市で、ナンブ寛永氏が200円均一の箱を出してくれた。良さげな小冊子や雑誌があったので燃えた。今回紹介するのは、そこで見つけた『京都青年』155号(京都基督教青年会、昭和3年12月)である。ボロボロで200円でも迷った。しかし…
一昨年国際日本文化研究センターが公開した「吉田初三郎式鳥瞰図データベース」は、人気があるようだ。私は吉田初三郎の鳥瞰図は戦後に注目されて蒐集する人が増えたと思っていた。しかし、「「趣味の旅行」が盛んになった昭和初期における東海道自動車旅行ー…
私も執筆している『近代出版研究』創刊号(皓星社)が4月に刊行される。目次は、次のとおりである。 ・「巻頭言 小さい問題の登録」小林昌樹 ・「研究座談会 明治期に活躍した出版社の近代性とは何か――稲岡勝を囲んで」稲岡勝・小林昌樹・森洋介・河原努・藤巻…
京阪書房の均一台で見つけた『園藝界』(春陽堂)については、「牧野富太郎や五百城文哉の植物画掲載の『園藝界』(春陽堂、明治38年)ーー一條成美の絵葉書『新粧』の広告もーー - 神保町系オタオタ日記」で紹介したところである。奥付の編輯者は、前田次郎であ…
円山公園内にあった仏教児童博物館(昭和6年10月開館)については、「『仏教児童博物館第二回年報附資料分類目録』(仏教児童博物館事務所、昭和5年5月) - 神保町系オタオタ日記」や「『田代善太郎日記』に風俗研究会や仏教児童博物館、はたまた嵯峨断食道場 …
今年がプラトン社の創立100周年というのは、本おや(本は人生のおやつです‼)の坂上さんから聞いたのかな。どこかでイベントをやってくれないものか。本おやが堂島に残っていれば何かやってくれたかもしれない。しかし、兵庫県朝来市に移ってしまったしなあ。 …
昨年11月の大阪古書会館で「井上先生校閲」とある『妖怪変化之本性:理化応用』(中村天神堂、明治32年4月)を発見。妖怪関係で井上先生と言ったら井上円了だし、表紙にある「哲斈会」(哲学会)は円了が明治17年に創立した団体で『哲学会雑誌』の発行所なので、…
昨年だったか三条河原町の京阪書房の前を通ったら、『園藝界』(春陽堂、明治38年)が数冊出ていた。タイトルからいって普通はスルーするところだが、たまたま目次を見た。すると、牧野富太郎や五百城文哉による植物画の口絵が載っているので、明治38年1月号と…