神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ひな菊のスクラップブック 関西拡大スペシャル版』でバーチャル古本屋行脚

書店や古書店に関連する物を集める人も多い。撮影した古本屋の写真集が出された野呂邦暢、レッテル(ラベル)*1の林哲夫氏、古書目録の南陀楼綾繁氏・鈴木宏宗氏、絵葉書の書物蔵氏、ブックカバーを集める書皮友好協会の人達がその例である。今回これにショッ…

オックスフォードでテニス修行ーー明治27年の安部磯雄・高楠順次郞・南岩倉具威ーー

『安部磯雄日記ーー青春篇ーー』(同志社大学同志社社史資料センター、平成21年2月)に安部の洋行日記が収録されていて、高楠順次郞が出てくる、 (明治廿七年) 第七月 廿二日 (略) 「オックスホード」には二人の日本人あり、高楠順次郞及び南岩倉某氏なり。屢余…

雨漏庵主人旧蔵の斎藤昌三編『現代筆禍文献大年表』ーー最初の所蔵者は陶山密か?ーー

某古書店から入手した斎藤昌三編『現代筆禍文献大年表』(粋古堂書店、昭和7年11月)。私製の函に「是国禁之書/雨漏庵主人」とある。「雨漏庵主人」は斎藤の「少雨荘主人」を意識したものか。目次の前に面白い書き込みがあった。昭和8年1月20日の日付と共に「週刊朝…

松本清張・今東光・十返肇のサインが入った『文藝春秋史稿:三十九年の歩み』

『二級河川』(金腐川宴游会)という同人誌がある。15号(平成28年5月)は「古本仁義」特集で、表紙は兵務局氏の蔵書、裏表紙は書物蔵氏の蔵書である。「サイン本ポーカー」という面白い記事が載っている。古本者が複数のサイン本を持参して、例えば川瀬一馬のサイン…

川口松太郎・岩田専太郎のコンビが登場する永美太郎『エコール・ド・プラトーン』第2集(リイド社)

水の都の古本展では岩田専太郎の挿絵の絵葉書を。モズブックスから200円。「東宝映画年に一度の豪華キャスト 蛇姫様」とあるが、原作は川口松太郎作・岩田専太郎挿絵で昭和14年10月から15年7月まで東京日日・大阪毎日新聞の夕刊に連載された。松本品子・弥生美…