2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
三輪是法『近現代日本における日蓮信仰』(法蔵館、令和6年2月)は、主として日記、手紙、著書、講演録等から近現代における日蓮仏教の信仰者における心理的動向を扱ったものである。扱われた信仰者としては、長松日扇(本門佛立宗の開祖)、田中智学、高山…
天神さんの古本まつりをのぞいてきた。今回100円均一コーナーが珍しく?くろっぽい本が少なくて、さっぱりだった。しかし、古書ダンデライオン、南部堂、初参加の古書フジエダからいい本が買えた。更に厚生書店が段ボール箱数箱に詰まった初出しのような紙も…
三輪是法『近現代日本における日蓮信仰』(法藏館、令和6年2月)は、500頁を超える本なのでつまみ読み中である。そうすると、第5章第3節「北一輝の信仰」に懐かしい霊術家永福寅造が出てきた。 平成22年の拙ブログ「古屋鉄石の孫弟子、北一輝 - 神保町系オタ…
大阪市史編纂所・大阪市史料調査会編『新修大阪市史:史料編』21巻(大阪市、令和6年3月)に南木芳太郎関係資料が収録されたというので、読んでみました。2点収録されていて、『昭和13年(1938)2月、大阪市作成のパンフレット『我が家と思へ大阪市』』と『…
「眞山青果旧蔵資料展ーーその人、その仕事ーー」は、国文学研究資料館で平成28年12月~29年1月に開催された。この時のパンフレットに掲載されたコラム「眞山青果の蔵書印について」 *1で、故青田寿美先生が「眞山青果文庫」で確認し得た限り最多の押捺がみ…
先月の平安蚤の市で、南部堂から折口信夫関係史料一括を購入。その中に沼津で大川渉が発行した文芸誌『朋友』第1巻第6号(朋友社、明治41年12月)があった。目次を挙げておく。 「萬葉調狂歌」を投稿した大阪の陽炎少将は、折口の筆名である。これは、研究者で…