神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『神ながらの道』をパクって筧克彦に怒られた⁉『神ながらの道研究』の近藤定ーー西田彰一『躍動する「国体」筧克彦の思想と活動』(ミネルヴァ書房)への補足ーー

西田彰一『躍動する「国体」筧克彦の思想と活動』(ミネルヴァ書房、令和2年2月)が昨年第15回日本思想史学会奨励賞を受賞した。おめでとうございます。記念に同書の補足(というほどのものではないが)をしてみよう。9頁に次のようにある。 学問の世界において評…

『教界時言』を発行した清沢満之ら白川党の身近にいたか『乙未日録』の筆者ーー大谷大学博物館で「清沢満之と真宗大学」展開催中ーー

大谷大学博物館で「大谷大学のあゆみ 清沢満之と真宗大学」を観てきた。5月14日まで。展示品の中に「真宗大学東京移転記念集合写真」(明治34年)があり、一部の人には氏名が記されていた。清沢のほか、南条文雄、関根仁応、曽我量深、金子大栄、朝永三十郎らと共…

黒岩康博「新大和人物志第17回新藤正雄」『ならら』令和3年12月号への補足

『月刊大和路ならら』令和3年12月号(なら文化交流機構)を御恵投いただきました。ありがとうございます。黒岩康博先生の連載「新大和人物志」第17回「新藤正雄」が載っているので、Twitterで「奈良まで買いに行かねば」とつぶやいたところ、回り回っていただくこと…

永井荷風が見逃した分離派建築会第2回作品展(白木屋)

月日の経つのは早いもので、京都国立近代美術館で「分離派建築会100年:建築は芸術か?」展が開催されてから、1年以上過ぎた。久しぶりに分離派建築会作品展ネタをアップしよう。1年前に作家や芸術家の日記から作品展を観覧した記述を見つけようとしたが、結局…

[カフェー]東寺ガラクタ市で見つけたカフェー業界のゴシップ満載『紅燈新聞』(神戸市の紅燈新聞社)

『紅燈新聞』(紅燈新聞社)の16号(昭和8年8月25日)と22号(9年11月25日)は、4年前に東寺ガラクタ市で入手。2号合わせて100円だった。各4頁。喜び勇んで、ブックス・ヘリング、古書善行堂、文庫櫂にお見せしたっけ。こういうのを見慣れたベテラン文庫櫂では、「…

「[翻刻]青果日記(昭和三年・昭和四年)」(国文学研究資料館)への補足ーー眞山青果とプラトン社・博文館・春陽堂の編輯者指方龍二ーー

『真山青果とは何者か?』(星槎グループ発行・文学通信発売、令和元年7月)255頁に、寺田詩麻先生により青果の昭和3年12月から5年3月にかけての日記が紹介されている。日記好きの私としては読みたいなと思っていたら、やってくれました。機関リポリトジ「WE…

『北方人』38号(北方文学研究会)ありがとうございますーーかわじ・もとたか氏企画「大橋歩Vs水森亜土Vs本くに子」展開催ーー

盛厚三氏から『北方人』38号(北方文学研究会、令和4年4月)を御恵投いただきました。ありがとうございます。 川口則弘「夏目千代はまったくの新人か。」は、昭和35年下半期の第44回直木賞候補者の一人だった夏目千代(本名鈴木照子)について、同じく候補者だった…

中島俊郎「寿岳文章の和紙研究」を頂くーー国際シンポジウム「20世紀の和紙ーー寿岳文章 人と仕事ーー」公開中ーー

拙ブログの何割かは特定の人向けに書かれたネタで、12年前に亡くなられた黒岩比佐子さんがその一人だった。そして、黒岩さんに村井弦斎考案のタラ根湯薬のパッケージを贈ったのが、吉永進一さんである*1。パッケージは、吉永さんが藤枝ブックスで見つけたも…