神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和6年第三高等学校文科2年丙類のクラス雑誌『PANTAN』

大量にある積ん読本を少しでもブログで紹介したいものである。しかし、昨今関西の古本まつりが増え、必然的に新たな積ん読本が増えるばかりで、昔からの積ん読本が益々埋もれていくばかりである。 そんな状況の中、下鴨納涼古本まつりのためにおっさん2人が…

医学生で京都帝国大学基督教青年会の谷口善之が残した大正13年・14年日記

書砦・梁山泊の島元さんからいただいた日記には、京大関係者の物が数冊あった。そのうち京都帝国大学文学部心理学教室の岩井勝二郎助教授の日記(昭和12年)については、「京都帝国大学文学部心理学教室第三代教授岩井勝二郎の日記ーー書砦・梁山泊から貰った…

大正14年川喜田半泥子が句誌『はま荻』創刊号に寄せた「千歳山荘より」ー川喜田半泥子没後60年記念にー

ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中歴史ランキング参加中読書 今年が川喜田半泥子の没後60年ということで、三重県津市の石水博物館で 記念特別展「川喜田半泥子の俳句と轆轤ー秋風のふくよろくろのまわるままー」が開催される。会期は、9月9日から…

京都古書会館で『休暇日誌:尋常小学校第五学年』(金港堂書籍、明治44年)をー柿本真代「夏休みの日記の成立と展開」を使うー

10月13日~15日に京都古書会館で「京都まちなか古本市」があるようだ。ということで、時期は不明だが京都古書会館で入手した『休暇日誌:尋常小学校第五学年』(金港堂書籍、明治44年6月)を紹介しよう。日記が好きなのと、金港堂発行なので購入したと思う。キ…

『美潢界』第15回表展号(大正13年)を買ったら、よりによって国会図書館がその号だけ持ってた…

これは、昨年だったか一昨年だったか京都国立近代美術館近くの食堂の外に出ていた和本500円均一台から入手。京都表具業組合(現京都表装協会)の機関誌『美潢界』の第15回表展号(美潢界社、大正13年12月)。和小物のワゴンの300円均一の札と見間違えたのと…

昭和17年稲垣武雄ら郷土玩具誌『竹とんぼ』同人から中山香橘宛葉書

今年の「七夕古書大入札会」(明治古典会)の目録は、特にジブリ関係のセル画・原画が話題になったようだ。私自身は、稲垣武雄の旧蔵書や蔵書印(印顆)が気になった。もっとも、そろそろ終活のお年頃(^_^;)なので入札依頼は見送り。 稲垣の蔵書印は、国文学研…

大正15年2月日本に上陸していたチャーチワードのムー大陸伝説

江戸川乱步「二人の探偵小説家(四)」が掲載された『旬刊写真報知』(報知新聞社出版部、大正15年2月15日)の目次をあげておこう。 乱步のこの小説は、17頁、18頁に掲載された。18頁は見開きの右側で、末尾に「(続く)」とある。しかし、誌面刷新により連載が…

江戸川乱步「二人の探偵小説家」(「空気男」の原題)掲載の『旬刊写真報知』ー『江戸川乱步大事典』(勉誠出版)への補足ー

やや高価であったが、中相作編『江戸川乱步年譜集成』(藍峯舎)を入手した。大正15年の条の1月及び2月に小説として「二人の探偵小説家①~④」が挙がり、1月5日に「旬刊誌で初めての長編連載が始まる」とある。この「二人の探偵小説家」を連載した「旬刊誌」が、何度…