神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

河上肇が通った臨川書店と一信堂

河上肇は戦時中昭和16年12月からは京都市左京区聖護院中町に、18年4月からは吉田上大路町に住んでいた。その間の日記*1には、進々堂でパンを買ったり、ナカニシヤで本を買ったり、古書店に通ったりしたことが記録されている。そのうちの古書店について紹介し…

『京都古書組合総合目録』29号に狩野文京堂旧蔵品

吉村大観堂から『京都古書組合総合目録』29号(京都府古書籍商業協同組合、平成28年11月)を頂きました。ありがとうございます。 美術品・古典籍が多いのであまり縁がないのだが、驚いたのは、 2996)名靈通 天行居 昭和28年 狩野栄三写本 30,000円 狩野栄三は…

今年最後の「たにまち月いち古書即売会」で見つけた本

18(金)から20日(日)まで開催された大阪古書会館の「たにまち月いち古書即売会」で拾った本を報告。 今回は、古書あじあ號の200円均一コーナーが特に良くて、次の3冊を購入。 福来友吉『精神統一の心理』(日本心霊学会、大正15年7月再版) 三浦関造『詩集祈れ…

350冊もあった小菅刑務所内の橘孝三郎文庫

河上肇の『獄中日記』を読んでたら、同じ小菅刑務所に入っていた橘孝三郎が出てきた。 (昭和十一年) 十一月一日(日) (略)四十五房の橘孝三郎氏(略)同氏の室には図書が天井へ届くほど三、四列に積み上げてあり、身辺の小卓には大きな外国語の辞書が載せられた…

ワークショップ「日本心霊学会から人文書院へ 新資料の中間報告」で編集者清水正光関係の発表

12月17日(土)午後1時30分から5時まで、京大人文科学研究所本館でワークショップ「日本心霊学会から人文書院へ 新資料の中間報告」があるとのこと。詳しくは、「JAPANESE NETWORK FOR THE ACADEMIC STUDY OF ESOTERICISM」参照。出版史、文学史、霊術史から見…

京都共生閣の創立者田村敬男

土屋祝郎『予防拘禁所』(晩聲社、昭和63年8月)に、 私は廃人の群れにも似たその集団のなかに見覚えのあるふたりの顔を見つけた。ひとりはたしかに黒木(重徳)である。昭和六、七年当時、私が三高生だったとき、彼はすでに京大を卒業し、京大北門の百万遍で共…

古本屋ツアーVS神保町のオタ

小山力也『古本屋ツアー・イン・京阪神』(本の雑誌社)をつらつら読んでるとわすの知らない古本屋がいくつも出てきて驚いた。善行堂で購入した本書にはサインとともに「夜行バスバンザイ!!!」とあるが、夜行バスで来てはダッシュで古本屋廻りをされていた…

知恩寺秋の古本まつりで拾った100円均一本

てっきり100円均一コーナーはないと思っていた知恩寺秋の古本まつり。10月30日から11月2日までやってましたね。古本まつりの会期の初日である10月29日と最終日である11月3日を外してあるので、知らなかった人や行けなかった人も多いんじゃないかな。わしが拾…

東京予防拘禁所旧蔵、岡崎文規『印度の民俗と生活』

知恩寺秋の古本まつりだ。林哲夫氏ほどは凄い本が拾えてないが、100円均一コーナーでそこそこ拾い物はあった。本書は、その100円均一コーナーではなく、津田書店で400円。千倉書房から昭和17年8月発行。普通ならタダでもいらない本だが、扉に「東京豫防拘禁…