神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

心斎橋のヨネツ子供服装店と三条寺町のコドモヤ洋装店

大阪歴史博物館7階に心斎橋筋にあったヨネツ子供服装店が復元されている。この米津禎三が経営した子供服店は、ショーウインドーが有名であった。橋爪紳也『モダン都市の誕生:大阪の街・東京の街』(吉川弘文館、平成15年6月)*1によれば、米津は欧州外遊か…

小泉八雲の研究者パーキンスと南木芳太郎の『上方』

『第三高等学校一覧』で昭和11年から14年までの文科卒業者を調べると、昭和11年に桑原静雄(後の竹之内静雄)、林田悠紀夫(戦後京都府知事)、12年に会田雄次、14年に杉原四郎がいる。なぜ調べたかというと、三高の英語教師だったパーシヴアル・D・パーキ…

湯浅吉郎が夢見る演劇図書館ーー村島彩加『舞台の面影』(森話社)への補足ーー

知恩寺秋の古本まつりも11月5日で終了。私の古本生活も一段落である。今回の古本まつりでは、特に竹岡書店の均一台で色々拾えました。写真を挙げた『演劇博物館の栞』(早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、昭和15年12月)や『歌舞伎劇場図大展覧会目録:演劇…

楠部南崖の俳誌『変人』(俳華堂)と小川千甕ー『縦横無尽』(求龍堂)の「小川千甕年譜」「小川千甕書誌」への補足ー

10月28日、出品している皓星社の古本市への表敬訪問のために上京。東京古書会館で前日から開催している特選古書即売展も覗いてきた。2日目のしかも開場から数時間経っていたので、「特選」度は薄かった。しかし、あきつ書店で『変人』(俳華堂)なる俳誌を発…

書肆夏汀堂永見徳太郎の葉書ー長崎県美術館で「浪漫の光芒 永見徳太郎と長崎の近代」展開催中ー

長崎県美術館で来年1月8日まで「浪漫の光芒ー永見徳太郎と長崎の近代」を開催中である。旧Twitterで知って、フライヤーはまだ入手していない。長崎には学生時代の友人鼎君(筆名。京大U超研・SF研OB)がおられるし、観に行きたいところである。こういう有名…

小川一眞の写真に手彩色をする画家原憮松ー『一寸』(学藝書院)に「原撫松の日記」連載中ー

『一寸』87号(学藝書院、令和3年12月)以降の同誌に丹尾安典氏による「原撫松の日記」が掲載されている。数年前発行者である書痴同人の一人山田俊幸氏旧蔵の『一寸』が「本おや」に出て、数冊持っている。しかし、最近の号は持っておらず、更に所蔵する図書…