神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『健康之研究』(健康之研究社)の出版広告がオモシロ

某所で『向上』9巻5号(修養団本部、大正4年5月)を300円で。発行兼編輯人は蓮沼門三。ググったら、修養団は現在も公益財団法人として存在しているようだ。
さて、本誌をパラパラめくっていたら、『健康之研究』という雑誌の広告が載っていて、とても面白そうな内容だった。出版広告もオモシロだなあ。目次の一部は、

余が健康恢復の実例と医界の弊 羽太鋭治(ドクトルメヂチーネ)
哲理療法健康と簡易哲学の普及 鈴木美山(米国哲学博士)
予が強健術の目的に就て 川合春充
切に植物性食物の摂取を勧む 井上正賀(農学士)
植物中有ゆる成分を含有する人参 伊藤尚賢(衛生新報主筆
研究実例『山下紅療法』実験記 本誌主筆
予が実験せる一部体力増進法 五味鐶(大日本家庭医学会主幹)
健康としかして自信力の要請と 渡邊自然(自信教主唱者)

健康之研究社は、神田表猿楽町24に所在。主宰者は誰だろう。
追記:国会図書館が伊藤尚賢『実務問答衛生相談』(健康の研究社、大正10年5月)を所蔵。「健康の研究社」は、神田区西小川町3丁目10番地に所在、代表者は五味鐶。同一の出版社だろう。