神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

平山周吉『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社)に「神保町系オタオタ日記」登場

「グーグルブックス」で「神保町系オタオタ日記」を検索したら、見慣れない本がヒット。平山周吉『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社、令和4年4月)である。拙ブログに言及していただきまして、ありがとうございます。同書の「第二十回 「満洲国に絶望した…

大阪の俳人松瀬青々の次男松瀬吉春から野田別天楼宛絵葉書(昭和13年)

ランキング参加中はてな文芸部 展覧会のチラシが貯まってしょうがない。観た展覧会はもちろん、入手したが観てない物も大量にある。今回整理していたら、平成30年にあった柿衞文庫「明治の大阪が生んだ俳人 月斗と青々」のチラシが出てきた。青木月斗と松瀬…

昭和11年における修養団の機関誌『向上』の発行部数ー山口輝臣編著『渋沢栄一はなぜ「宗教」を支援したのか』(ミネルヴァ書房)への補足ー

山口輝臣編著『渋沢栄一はなぜ「宗教」を支援したのか:「人」を見出し、共鳴を形にする』(ミネルヴァ書房、令和4年4月)所収の山口「第三章 蓮沼門三と渋沢栄一」は、蓮沼が主宰した修養団の機関誌『向上』の発行部数に言及している。 こうして修養団は加…

鍵善良房の今西善造と田中緑紅ーZENBI-鍵善良房-で「河井寛次郎とその系譜」を開催中ー

ランキング参加中京都 ZENBI-鍵善良房-は、令和3年1月に開館。「黒田辰秋と鍵善良房ー結ばれた美への約束」が開館記念特別展であった。3年目の現在は、「河井寛次郎とその系譜」を開催中である。そう言えば、6月の寸葉会で長谷川さんが田中緑紅宛絵葉書…

中山香橘宛森瀬雅介書簡に見る土鈴蒐集家のネットワーク

ランキング参加中京都 中山香橘宛絵葉書がだいぶ前から出回っていて、寸葉さんやモズブックスの所には現在でも残っている。今回紹介するのはその絵葉書ではなく、愛知県一宮市の土鈴蒐集家森瀬雅介から中山宛の書簡群である。 封筒1通と書簡12通で、平成28年…

図研で平瀬與一郎宛柏木義円・武田猪平連名の絵葉書を発見!ー片野真佐子『柏木義円』(ミネルヴァ書房)を使うー

ランキング参加中京都 いつまでも記憶に残る展覧会というのがある。たとえば冒頭に図録の写真を挙げた展覧会である。「モダニズム再考二楽荘と大谷探検隊」は、芦屋市美術博物館、残る二つは龍谷大学龍谷ミュージアムの開催である。私の大好きなくろっぽい古…

佐野繁次郎装幀の『昭和六年新文藝日記』(新潮社、昭和5年)ー『新文藝日記』の装幀者群像ー

アレからもう15年も経つのか。「アレ」と言っても、もちろん阪神の優勝ではない。東京古書会館で平成20年6月に開催された「佐野繁次郎装幀モダニズム展」である。佐野の装幀本にそれほど興味はなかったので、古書展のついでにのぞいたのだろう。本よりも年譜…

南木芳太郎と宝船・土鈴蒐集家の東田清三郎(東田琴山人・東田吉児・梅廻家田舎・調亭歌升)

郷土研究誌『上方』を主宰した南木芳太郎の日記には、度々東田という人物が出てくる。たとえば、『南木芳太郎日記二』(大阪市史料調査会、平成23年12月)を見てみよう。 (昭和十一年) 二月九日 (略) 夕食後に東田君の宝船蒐集展覧を観に行かうと思つて…

水彩画家長谷川良雄が描いた『三重県主催全国教育品共進会紀年絵葉書』(明治40年)ー『絵はがきのサイン』への補足ー

ランキング参加中京都ランキング参加中歴史 滅多にスタンプラリーには参加しない。しかし、春の京都ミュージアムロードスタンプラリーに珍しく参加。記念品として、「歴史・文化・交流の家 長谷川家住宅」(http://hasegawake.net/)の絵葉書3枚が当選した。…

昭和6年第三高等学校文科2年丙類のクラス雑誌『PANTAN』

大量にある積ん読本を少しでもブログで紹介したいものである。しかし、昨今関西の古本まつりが増え、必然的に新たな積ん読本が増えるばかりで、昔からの積ん読本が益々埋もれていくばかりである。 そんな状況の中、下鴨納涼古本まつりのためにおっさん2人が…

医学生で京都帝国大学基督教青年会の谷口善之が残した大正13年・14年日記

書砦・梁山泊の島元さんからいただいた日記には、京大関係者の物が数冊あった。そのうち京都帝国大学文学部心理学教室の岩井勝二郎助教授の日記(昭和12年)については、「京都帝国大学文学部心理学教室第三代教授岩井勝二郎の日記ーー書砦・梁山泊から貰った…

大正14年川喜田半泥子が句誌『はま荻』創刊号に寄せた「千歳山荘より」ー川喜田半泥子没後60年記念にー

ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中歴史ランキング参加中読書 今年が川喜田半泥子の没後60年ということで、三重県津市の石水博物館で 記念特別展「川喜田半泥子の俳句と轆轤ー秋風のふくよろくろのまわるままー」が開催される。会期は、9月9日から…

京都古書会館で『休暇日誌:尋常小学校第五学年』(金港堂書籍、明治44年)をー柿本真代「夏休みの日記の成立と展開」を使うー

10月13日~15日に京都古書会館で「京都まちなか古本市」があるようだ。ということで、時期は不明だが京都古書会館で入手した『休暇日誌:尋常小学校第五学年』(金港堂書籍、明治44年6月)を紹介しよう。日記が好きなのと、金港堂発行なので購入したと思う。キ…

『美潢界』第15回表展号(大正13年)を買ったら、よりによって国会図書館がその号だけ持ってた…

これは、昨年だったか一昨年だったか京都国立近代美術館近くの食堂の外に出ていた和本500円均一台から入手。京都表具業組合(現京都表装協会)の機関誌『美潢界』の第15回表展号(美潢界社、大正13年12月)。和小物のワゴンの300円均一の札と見間違えたのと…

昭和17年稲垣武雄ら郷土玩具誌『竹とんぼ』同人から中山香橘宛葉書

今年の「七夕古書大入札会」(明治古典会)の目録は、特にジブリ関係のセル画・原画が話題になったようだ。私自身は、稲垣武雄の旧蔵書や蔵書印(印顆)が気になった。もっとも、そろそろ終活のお年頃(^_^;)なので入札依頼は見送り。 稲垣の蔵書印は、国文学研…

大正15年2月日本に上陸していたチャーチワードのムー大陸伝説

江戸川乱步「二人の探偵小説家(四)」が掲載された『旬刊写真報知』(報知新聞社出版部、大正15年2月15日)の目次をあげておこう。 乱步のこの小説は、17頁、18頁に掲載された。18頁は見開きの右側で、末尾に「(続く)」とある。しかし、誌面刷新により連載が…

江戸川乱步「二人の探偵小説家」(「空気男」の原題)掲載の『旬刊写真報知』ー『江戸川乱步大事典』(勉誠出版)への補足ー

やや高価であったが、中相作編『江戸川乱步年譜集成』(藍峯舎)を入手した。大正15年の条の1月及び2月に小説として「二人の探偵小説家①~④」が挙がり、1月5日に「旬刊誌で初めての長編連載が始まる」とある。この「二人の探偵小説家」を連載した「旬刊誌」が、何度…

『旬刊写真報知』(報知新聞社出版部)掲載の挿絵に注目!

何度か話題にした『旬刊写真報知』(報知新聞社出版部)は、挿絵画家にも注目すべきである。3巻11号,大正14年4月15日は、斎藤五百枝、橘小夢*1、清水三重三、牛島一水。同巻24号,同年8月25日は、清水、斎藤、橘である。この他、家蔵の号には、牛島一水、太田…

怪談好きの小山内薫が語るフロイトの弟子にしてゴーストバスターのT女史

昨日は幽霊の日だったそうで、1日遅れで小山内薫が語る怪談話をネタにしよう。 東雅夫編『お岩:小山内薫怪談集』(メディアファクトリー、平成21年5月)は、小山内が大正8年8月から9年1月まで『万朝報』に連載した「お岩」から亡くなる昭和3年までに執筆した…

『近代出版研究』2号(皓星社発売)の「横山茂雄ロングインタビュー」への補足

『近代出版研究』2号(皓星社発売)は、今年3月に発行された。もう4か月近く経つことになる。次号の編集も着々と進められているようだ。巻頭の横山茂雄ロングインタビュー「川島昭夫・吉永進一らとの交友、そして古本収集話」を皆様お読みいただけたでしょうか…

江口榛一から臼井喜之介宛献呈『故山雪:歌集』ーTHE KYOTOで「京都・左京区研究」始まるー

いつもお世話になっている三密堂書店の100円均一台。ここで拾うべきは、くろっぽい雑誌か小冊子だと思う。しかし、たまには単行本を買うこともあって、江口榛一『故山雪:歌集』(世界文庫、昭和35年12月)も昨年だったかに見つけたそんな1冊である。 最初は…

大正14年『旬刊写真報知』に掲載された光吉夏弥の舞踊記事ーー澤田精一『光吉夏弥』(岩波書店)への補足ーー

古書鎌田で買った『旬刊写真報知』3巻11号(報知新聞出版部、大正14年4月)と同巻24号(同部、同年8月)には、光吉夏弥「近代舞踊図考」が掲載されていた。どちらもコラムで、前者は「スケーテイング・リンク」、後者は2個所の「WELCOME DENISHAWN」である。「DENIS…

岩井宏實国立歴史民俗博物館教授と九十九豊勝東洋民俗博物館長

昨年12月から今年の2月にかけて、静岡県富士山世界遺産センターで「博士の愛した富士山ーフレデリック・スタールと九十九コレクションー」が開催された。九十九豊勝(号黄人)の四男で東洋民俗博物館理事長の九十九弓彦氏による公開講座「父、九十九黄人を語る」…

明治44年大阪大谷派本願寺別院内の伏見仏教青年会で開かれた近角常観の講話

5月のみやこめっせの古本まつりで玉城文庫から買った紙ものは、もう1枚ある*1。大阪大谷派本願寺別院内の伏見仏教青年会で開かれる近角常観の講話の案内である。玉城文庫から500円で入手。伏見というと京都かと思ってしまうが、同別院は大阪市伏見町にあった…

早稲田大学文学部長五十嵐力が残した学生による日本伝説集

古書鎌田から入手した『旬刊写真報知』3巻24号(報知新聞社出版部、大正14年8月)には、「幽霊を見た話」として様々な怪談が載っている。その中に、四国のある寒村で若者達のいたずらにより沼に沈められ死んだ「おきく」のすすり泣く声が毎夜聞こえるという伝説…

江見水蔭の時代小説が載った『旬刊写真報知』(大正14年)

古書鎌田から『旬刊写真報知』3巻24号(報知新聞社出版部、大正14年8月25日)を購入。「江見水蔭のサンカ小説 - 神保町系オタオタ日記」でサンカ小説かもとした江見水蔭「丹那山の怪」が載っていたからである。しかし、残念ながらサンカ小説ではなく、時代小説で…

アジア復興レオナルド・ダ・ヴィンチ展を4回も観ていた戦時下の前衛画家吉井忠と民俗学

あれからもう2年も経つのか。2年前京都文化博物館の「さまよえる絵筆:東京・京都 戦時下の前衛画家たち」展を観ていたオタどんは、たまげた。前衛画家吉井忠に関する展示の中に、『アジア復興レオナルド・ダ・ヴィンチ展覧会解説』(日本世界文化復興会、昭和…

下田歌子校長追悼記念号の『姫小松』11号(順心高等女学校、昭和12年)

写真を挙げた『姫小松』11号(順心高等女学校、昭和12年6月)は、「下田先生追悼記念号」。「下田先生」は、下田歌子校長である。下田は、大正7年4月順心高等女学校の前身である順心女学校の校長に就任して以降その職にあったが、昭和11年10月8日に亡くなった。…

京都新聞の美術記者になっていた朝鮮創作版画会同人多田毅三ーーデジコレで辻千春『空白の美術史』(中日新聞社)へ補足ー

辻千春『空白の美術史:植民地下「朝鮮」で見る創作版画』(中日新聞社、令和2年2月)を借りてきた。借りてきたが、これは買っておいた方が良さそうである。目次を挙げておく。 「第一章 日本人美術家による京城における創作版画の展開」に多田毅三という新聞記…

京都学・歴彩館にない本ーー俚謡誌『絵日傘:俚謡正調』第2号(円窓会、昭和2年)ーー

『国立国会図書館月報』に「国会図書館にない本」という好企画があった。令和元年5月号の鈴木宏宗「戦前の全集月報附録類」などがその例だが、最近はやってくれないようだ。今回のタイトルは、それに倣って「京都学・歴彩館にない本」とした。 『絵日傘:俚…