神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

平山周吉『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社)に「神保町系オタオタ日記」登場

「グーグルブックス」で「神保町系オタオタ日記」を検索したら、見慣れない本がヒット。平山周吉『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社、令和4年4月)である。拙ブログに言及していただきまして、ありがとうございます。同書の「第二十回 「満洲国に絶望した…

大阪の俳人松瀬青々の次男松瀬吉春から野田別天楼宛絵葉書(昭和13年)

ランキング参加中はてな文芸部 展覧会のチラシが貯まってしょうがない。観た展覧会はもちろん、入手したが観てない物も大量にある。今回整理していたら、平成30年にあった柿衞文庫「明治の大阪が生んだ俳人 月斗と青々」のチラシが出てきた。青木月斗と松瀬…

昭和11年における修養団の機関誌『向上』の発行部数ー山口輝臣編著『渋沢栄一はなぜ「宗教」を支援したのか』(ミネルヴァ書房)への補足ー

山口輝臣編著『渋沢栄一はなぜ「宗教」を支援したのか:「人」を見出し、共鳴を形にする』(ミネルヴァ書房、令和4年4月)所収の山口「第三章 蓮沼門三と渋沢栄一」は、蓮沼が主宰した修養団の機関誌『向上』の発行部数に言及している。 こうして修養団は加…

鍵善良房の今西善造と田中緑紅ーZENBI-鍵善良房-で「河井寛次郎とその系譜」を開催中ー

ランキング参加中京都 ZENBI-鍵善良房-は、令和3年1月に開館。「黒田辰秋と鍵善良房ー結ばれた美への約束」が開館記念特別展であった。3年目の現在は、「河井寛次郎とその系譜」を開催中である。そう言えば、6月の寸葉会で長谷川さんが田中緑紅宛絵葉書…

中山香橘宛森瀬雅介書簡に見る土鈴蒐集家のネットワーク

ランキング参加中京都 中山香橘宛絵葉書がだいぶ前から出回っていて、寸葉さんやモズブックスの所には現在でも残っている。今回紹介するのはその絵葉書ではなく、愛知県一宮市の土鈴蒐集家森瀬雅介から中山宛の書簡群である。 封筒1通と書簡12通で、平成28年…

図研で平瀬與一郎宛柏木義円・武田猪平連名の絵葉書を発見!ー片野真佐子『柏木義円』(ミネルヴァ書房)を使うー

ランキング参加中京都 いつまでも記憶に残る展覧会というのがある。たとえば冒頭に図録の写真を挙げた展覧会である。「モダニズム再考二楽荘と大谷探検隊」は、芦屋市美術博物館、残る二つは龍谷大学龍谷ミュージアムの開催である。私の大好きなくろっぽい古…

佐野繁次郎装幀の『昭和六年新文藝日記』(新潮社、昭和5年)ー『新文藝日記』の装幀者群像ー

アレからもう15年も経つのか。「アレ」と言っても、もちろん阪神の優勝ではない。東京古書会館で平成20年6月に開催された「佐野繁次郎装幀モダニズム展」である。佐野の装幀本にそれほど興味はなかったので、古書展のついでにのぞいたのだろう。本よりも年譜…

南木芳太郎と宝船・土鈴蒐集家の東田清三郎(東田琴山人・東田吉児・梅廻家田舎・調亭歌升)

郷土研究誌『上方』を主宰した南木芳太郎の日記には、度々東田という人物が出てくる。たとえば、『南木芳太郎日記二』(大阪市史料調査会、平成23年12月)を見てみよう。 (昭和十一年) 二月九日 (略) 夕食後に東田君の宝船蒐集展覧を観に行かうと思つて…

水彩画家長谷川良雄が描いた『三重県主催全国教育品共進会紀年絵葉書』(明治40年)ー『絵はがきのサイン』への補足ー

ランキング参加中京都ランキング参加中歴史 滅多にスタンプラリーには参加しない。しかし、春の京都ミュージアムロードスタンプラリーに珍しく参加。記念品として、「歴史・文化・交流の家 長谷川家住宅」(http://hasegawake.net/)の絵葉書3枚が当選した。…