神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

東京古書会館の特選古書即売展にも負けない一箱古本市を目指してーー10月29日・30日に皓星社で一箱古本市ーー

今年も何とか「神田古本まつり」(10月28日~11月3日)と「神保町ブックフェスティバル」(10月29日・30日)が開催される。併せて昨年に続き皓星社(専修大学前、ラーメン屋大勝軒の上6階)では、10月29日・30日10時~16時に一箱古本市が開催されます。私も頼まれ…

大谷派の真宗東京中学舎監・教授だった赤松大励の経歴

赤松大励『修養小話:印度古代お伽草紙』(森江英二、明治39年12月)は、国会図書館デジタルコレクションで見ることができる。初版の序文は南條文雄・吉田賢龍で、再版に際して佐々木月樵の序文が加わったようだ。それによると、赤松は、兵庫県飾磨郡西中島村…

昭和13年の日記に挟まっていたトンデモないお宝ーー中華民国維新政府の成立を伝える『南京民報』号外ーー

一時期「痕跡本」が話題になった。提唱したのは、古沢和宏『痕跡本のすすめ』(太田出版、平成24年2月)である。書き込み、破れ、挟み込み、貼り込み、破り取りなど、前の所有者の「痕跡」が残された本のことである。よくある痕跡としては、書き込み(傍線、誤…

民間伝承の会主催日本民俗学講座と折口信夫主催鳥船社の歌会が開催された佐藤新興生活館

神田駿河台の佐藤新興生活館については、「昭和17年民族学者杉浦健一が佐藤生活館で南方派遣者(?)向けの講演会ーースメラ学塾の南方指導者講座との関係ーー - 神保町系オタオタ日記」などで紹介したところである。今は山の上ホテルとなっていて、私もいつかは…

四天王寺の古本まつりで山崎斌の生活文化雑誌『月明』を

四天王寺秋の大古本まつりは、明日10月7日(金)から。今回Cosyo Cosyoが参加されないのが、残念。冒頭の写真は、4月に開催された四天王寺春の大古本まつりで同店の均一台から見つけた雑誌『月明』5巻5号(月明会、昭和17年6月)である。同誌の発行人である…

太田喜二郎はなぜ内藤湖南の葬儀に出席しなかったのか?ーー太田喜二郎邸が来月公開ーー

「京都モダン建築祭」の一環で太田喜二郎邸の見学ツアー(事前予約制)があるようだ。太田が大正5年に京都帝国大学工学部講師になって知り合った藤井厚二*1に設計を依頼した建物である。藤井も含めた太田周辺の近代文化人、京大関係者・画家・文学者・新聞記者…

坂本慎一『ラジオの戦争責任』(法蔵館文庫)への「補足」ーーラジオ新聞の戦争責任ーー

坂本慎一『ラヂオの戦争責任』(PHP研究所、平成20年)が法蔵館文庫入りした。せっかくなので、版元の法藏館に行って購入。本書の「法蔵館文庫版・解説」によれば、 その後、少し遅れて大きな反響があったのが、近代仏教史である。「ミスター・近代仏教」と呼ばれ…