2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
Zoomで「戦後のオカルト流行と『日本神学』」を拝聴。関係者の皆様お疲れ様でした。戦後にはあまり興味がないが、戦前の話も多く面白かった。気がついた事を補足しておこう。拙ブログの引用ばかりで、新規のネタはほとんどありません。 ・獄中の健康法 「西式強…
久しぶりに善行堂へ。大量の買い取り本で店内が満員御礼。私も回答した『文献継承』37号を置いてもらいました。文芸誌『言葉の繭』3号(桜美林文学会+桜美林大学現代・世界文学研究会、令和3年1月)をいただく。目次を挙げておく。 二大特集は、「文学のある場…
戦前「全国乗車券、記乗、駅入場券、内外郵政券、官白、煙草空箱、ねづ[ママ]みに関するもの、其他何んでも紙屑一切」を蒐めていたコレクター井上未喜知(丹頂園女神)については、「「蒐める人」を4500人も蒐めちゃった『昭和前期蒐書家リスト 趣味人・在野研究者…
田中緑紅宛の年賀状は比較的入手しやすく、今でも寸葉さんのところに何枚も残っていると思う。今回は緑紅宛でも、年賀状でないものを紹介。昭和16年11月8日付けで宮城県白石町の佐藤忠太郎からである。先般の列席・種々の世話への礼で、20日夜「あの品々全部…
比叡平への移転へ向けて作業中の書砦・梁山泊京都店で、『季刊「銀花」』7号(文化出版局、昭和46年9月)をゲット。300円。「永田耕衣の句と書と絵」特集だが、それで買ったのではなく、「城市郎旧蔵の『発禁書と言論・出版の自由』(大阪人権歴史資料館) - 神保町系…
久し振りに寸葉会をのぞいてきた。何枚か良さげな絵葉書を入手。今回は、田中緑紅関係の絵葉書は入手しなかった。しかし、この際未紹介の緑紅の絵葉書を公開しておこう。昭和2年の年賀状で、宝塚の村松常房宛。800円。 文面は、『小絵馬集』や『人魚の家』と…
平安蚤の市で@pieinthesky氏(「パイ・イン・ザ・スカイ」と読む)から、『神都教学館と皇民道場』を入手。奥付はないが、神都教学館から昭和18年*1に発行されたと思われる。所蔵する図書館は、皆無か。神都教学館は、財団法人純真学園の創立者である岡本利吉が…
和歌山県田辺市の南方熊楠顕彰館で「第58回月例展 熊楠とゆかりの人びと 第40回「本山桂川」 – 南方熊楠顕彰館(南方熊楠邸)– Minakata Kumagusu Archives」開催中。日帰りで行けないこともないが、ちょっと遠いかなあ。桂川が昭和9年10月に創刊した『史談と…
下鴨神社か知恩寺の古本まつりで玉城文庫の3冊500円から買ったチラシが出てきた。松旭斎天勝が京都の南座で公演した時のチラシである。19日から29日までの11日間開催されたことは分かるが、年月が不明である。河合勝・長野栄俊・森下洋平『近代日本奇術文化…
『近代の仏教思想と日本主義』(法藏館)中のクリントン・ゴダール「日蓮主義と日本主義との衝突ーー日中戦争期における東亜連盟運動ーー」を読んでみた。石原莞爾について、「石原という人物のネットワークと、その昭和初期における思想的研究はあまりなされてい…
武田崇元氏の八幡書店から刊行された上原清二『世界の神都 飛騨高山』(昭和60年10月)に『飛騨神代遺跡研究会提唱の辞』が覆刻されている。そこに第1回から第3回までの研究会の出席者名簿が載っている。第1回分だけ挙げておこう。 天津教の信奉者とされる人が…
法藏館刊行の好著、大谷栄一・吉永進一・近藤俊太郎編『近代仏教スタディーズ:仏教からみたもうひとつの近代』(法藏館、平成28年4月)の坂本慎一「ラジオ説教の時代」に、友松円諦(1895-1973)が出てくる。これによると、昭和9年3月ラジオで新番組『聖典講義…
外務省革新派の中心人物だった白鳥敏夫には多少関心があるので、戸部良一『外務省革新派:世界新秩序の幻影』(中公新書、平成22年6月)は前から気にはなっていた。しかし、読まないまま10年以上経ってしまった。ところが、小澤実編『近代日本の偽史言説:歴史…
日猶同祖論とか秦氏ユダヤ人説を知ったのは、『地球ロマン』復刊1号(絃映社、昭和51年8月)だったか。全体の目次、資料目次と参考文献の一部を挙げておく。 この濃さ、レベルの高さ。参考文献に挙がっている本を古本屋で必至に探して、入手すると✓するのが楽…
またまた三密堂書店の100円均一台から、お宝本(?)をゲット。『目黒警察署管内目黒占業組合規約 附組合員名簿』(目黒占業組合)。発行年不明、7頁。占業者取締規則(警視庁令)が載っていて、驚いた。 霊術などを取り締まる「療術行為ニ関スル取締規則」(昭和5年…
何枚か宗教関係絵葉書を持っているので、紹介しておこう。昭和5年3月から5月にかけて、岡崎公園で開催された宗教博覧会(日本歴史会主催)に参加した大本館の絵葉書である。三大学則、大本教旨などが掲示されている。シルヴァン書房から300円で入手。おそらく…
ようやく「分離派建築会」に言及した日記を発見。大正教養主義のシンボルとも言うべき『三太郎の日記』の著者阿部次郎の日記である。 (大正九年) 七月十日(土) 今日朝から午後にかけて太陽の論文をかきしが日暮より又ぐれてしまひ、文章規範をひろひ読みして漢…
大正8年11月妹尾義郎らと共に大日本日蓮主義青年団を創立した若林不比等という青年がいた。大谷栄一『日蓮主義とはなんだったのか:近代日本の思想水脈』(講談社、令和元年8月)で、久しぶりにこの不比等に再会した。 ここで、大正十年(一九二一)八月時点での…
京都新聞に、明日(2月2日)が川島昭夫先生の一周忌ということもあって、遺著『植物園の世紀:イギリス帝国の植物政策』(共和国)が注目を集めているとの記事(内田孝記者)が掲載された。川島先生の教え子で昨年サントリー学芸賞を受賞した志村真幸先生と若島正…