神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

帝国図書館時代の納本率ー引野亨輔『近世・近代寺院蔵書の社会史』(塙書房)への補足ー

平成30年丸善京都本店で、岩田真美・桐原健真編『カミとホトケの幕末維新:交錯する宗教世界』 (法藏館、平成30年11月)の刊行記念講座が開催された。私は、そのうち引野亨輔・碧海寿広両先生の「本屋と仏像の明治」を拝聴。引野先生は、「皆さん、中公新書…

慈恵女学院の記事が載る仏教雑誌『恵の露』(明治27年):吉田久一『日本近代仏教社会史研究』への補足

先日、京都古書会館de古本まつりへ。帰りには近くの尚学堂へ寄ってきた。ここには雑誌や小冊子が積まれた棚があって、掘り出すのが楽しい。これまで戦前・占領期の珍しい演劇、文学、漫画などの雑誌を見つけている。今回は明治期の仏教雑誌が幾つかあって、…

帝国日本と民間精神療法ー吉永進一が残した課題ー

林采成『健康朝鮮:植民地のなかの感染症・衛生・身体』(名古屋大学出版会、令和6年2月)を読み始め。朝鮮における民間精神療法(霊術)が出てこないかと思ったのだが、出てこなそうだ。ただし、民衆宗教や伝統医学への言及はある。 そう言えば、そもそも…

『大阪出版文化資料集』(ゆまに書房)解題(宮里立士)にヨコジュンと「神保町系オタオタ日記」

たまに「グーグルブックス」でエゴサーチをしてます。具体的には、もっぱら「神保町系オタオタ日記」で検索。小田光雄『近代出版史探索』(論創社)第1~7巻のほぼ全巻に登場することが分かります。小田さん、偶然か意図的か改めてありがとうございます。 グ…

船川未乾の『エツチング頒布趣意』ー丹尾安典「未乾素描(7)」『一寸』62号への補足ー

大正期から昭和戦前期にかけて大阪で雑誌『雑草苑』などを刊行した池田威という人物がいた。富士正晴『竹内勝太郎の形成』(未来社、昭和52年1月)には、昭和6年8月6日消印の竹内宛石橋和書簡と同月30日付け竹内宛池田書簡などが載っている*1。富士は、石…

140年前の東京法学校生による山田喜之助の受講ノート?:2030年法政大学150周年に向けて

数年前に知恩寺秋の古本まつりでキクオ書店の和本均一台に、明治期の法学関係の受講ノートらしき物が数冊出ていた。写真を挙げた表紙に「英国私犯法講義」とある物がそのうちの1冊で、買った理由がよく分からない。1冊200円3冊500円だったので、2冊400円…

栗田英彦編『吉永進一セレクション第1巻』(国書刊行会)に「神保町系オタオタ日記」

『吉永進一セレクション』全2巻(国書刊行会)が、昨年12月刊行された。第1巻『霊的近代の興隆:霊術・民間精神療法』は栗田英彦編、第2巻『洗脳・陰謀論・UFOカルト』は横山茂雄編である。故吉永進一の論文・インタビューがまとめて読める上に編者解…

籾山書店のPR誌『蔵版時報』に校正段階の荷風「日和下駄序」

先月の寸葉会(絵葉書、地図、切符など紙もの中心の即売会)には、少し遅刻。例によって皆様、主宰の寸葉さんの箱は後回しにして、ひげ美術に殺到していた。入り込む余地が無く仕方なく、普段見ない寸葉さんの戦後の絵葉書を先に見た。買わなかったが、小笠…

他にもあった今武平の英文日記ー今武平と神智学ー

これを見るのを忘れていた。矢野隆司『今東光【全年譜】上』(今東光【全年譜】刊行事務局、令和6年3月)。22頁から24頁にかけて「今武平について」として武平の略歴や長男今東光が父母について書いた文章の紹介を書いている。その中で武平が残した英文日記…

『北方人』46号(北方文学研究会、令和7年2月)にオタさん登場

2月も過ぎて、3月になってしまいました。先月『北方人』46号(北方文学研究会)が刊行されました。主宰の盛厚三氏始め、執筆者のかわじもとたか氏や川口則弘氏とは昨年10月皓星社の古本市でお会いしたところです。更に、今年1月の文学フリマ京都で執筆者の湯…