2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
いつどこで見つけたか記憶がないが、旧制大阪高等学校学芸部発行の『校友会雑誌』10号(昭和5年11月)が出てきた。値札シール(300円)を見ると三密堂書店っぽい。目次も挙げておく。 知らない人ばかりでなぜ買ったのかと思ったら、奥付を見ると委員の一人に竹内…
これまたGo To 三密堂書店の100円均一台で見つけた戦後のグラフ雑誌。『アートグラフ』創刊号(マリア画房、昭和26年9月)。マリア画房は、現在のマリア書房である。『京都書肆変遷史』によると、高野敏郎が大阪高等工業を卒業後、堺の中学校で一時教鞭を執る…
戦前の雑誌が100円や200円だと、つい買いたくなってしまう。もっとも、何でもかんでもと言うわけではなく、文学・美術・宗教・民俗などある程度関心があるものに限っている。しかし、だいぶ前に三密堂書店から200円で買った能楽グラフ『金剛舞影』創刊号(金…
昨年4月没後50周年や三人社による『緑紅叢書』の復刻を話題に、田中緑紅に関する記事が京都新聞に載った。例によってやってくれたのは、樺山聡記者の連載「ウは『京都』のウ」である。貴重な証言や長男の妻が保管する日記から、関西における趣味人の中核にいた…
古書鎌田が東京へ移転してしまった。大阪古書会館や天神さんの古本まつりで会えないのが残念である。東京での御活躍を祈念しております。さて、一昨年の大阪古書会館「全大阪古書ブックフェア」で古書鎌田から見つけた『智慧』創刊号(智慧の会、大正11年4月)を…
書物蔵氏が、Twitterで「明治、大正期の文芸書の後刷りの末尾には書評も掲載されていた」とつぶやいていた。それで、トンデモ本にも書評が載ってたなあと、普及版である小谷部全一郎『日本及日本国民之起原』(厚生閣、昭和8年1月)を取り出してきた。元版は、昭…
科研に「KAKEN — 研究課題をさがす | メディアがもたらした近代教育―新史料「御用書林 村上勘兵衛家文書」に基づいて― (KAKENHI-PROJECT-17J02573)」があるのを発見。新史料村上勘兵衛家文書を用いて御用書林村上勘兵衛の情報発信の実態と教育事業の関連を解明…
第三高等学校の校友会雑誌『嶽水会雑誌』(第三高等学校嶽水会)は復刻版も出ているので、1度は通覧してみたいものである。明治32年3月創刊、嶽水会の当初の会長は、校長の折田彦市であった。原本は、43号(明治42年6月)を三密堂書店の100円均一台で見つけてい…
大正2年に12代村上勘兵衛から営業権を譲り受け平楽寺書店を興した井上治作は、昭和30年に亡くなる。後を継いだのが、井上四郎である。ここに弘文荘の反町茂雄から四郎に宛てた書簡が3通ある。平成29年に平楽寺書店の土蔵が取り壊された後、出回った書簡群の…
何年か前の大阪古書会館の古本市で見つけた『宮武外骨関係の新聞雑誌図書総目録』。矢野書房出品で2千円。1度は見送ったが、翌月も残っていたので購入。23頁、奥付なし。「明治十八年より昭和十六年に至る五十七年間に於て、宮武外骨が発行した自己の編集著述…
小田光雄先生から論創社より刊行された『近代出版史探索』と『近代出版史探索Ⅱ』を御恵与いただきました。本当にありがとうございます。特に前者は先生のブログと拙ブログの「セッション」となったテーマが幾つか収録されていて、光栄である。また、横山茂雄さ…
紫陽書院が、一時期戦前の『日本古書通信』や古書目録を出品していた。写真の「戦前京都の古書目録5点 ¥600」もその時入手したものである。「合同古書目録『書燈』1号(書燈会事務所、昭和8年1月) - 神保町系オタオタ日記」で紹介した京都における戦前の合同古書…
美術館、図書館、動物園が再開して賑わいを取り戻した岡崎。ブックス・ヘリングはその一角にある。昨年5月31日の京都新聞にも載ったので、知名度は上がったようだ。一時期新着コーナーがあって、雑誌『おまつり』の端本5冊をそこで見つけた。5冊で1,000円。…
一時期書物関係の本を手当たり次第に買っていたが、今田洋三『江戸の本屋さん:近世文化史の側面』(日本放送出版協会、昭和52年10月・平成4年6月12版)もその1冊である。江戸時代における京都書林の十哲の一つとして、平楽寺の村上勘兵衛が出てくる。村上家は…
家の中に饅頭本(追悼本)が山ほどあって困るが、『偲び草 柚木馨先生を憶う』(かおる会、昭和42年5月)もそんな1冊。臨川書店のバーゲンセールで購入したか。柚木の経歴は、 明治35年4月 舞鶴生 大正11年3月 第三高等学校文科甲類卒業 大正14年3月 京都帝国大…
均一台で未知の人の饅頭本(追悼本)を見つけた時は、できるだけ購入することにしている。買う基準としては、まったく無名のただの人よりも、ある程度の知識層に属した人の方が面白い。知人による回想文の他に、年譜、日記・書簡、遺稿なども欲しいところであ…
旧制広島高等学校卒のドイツ文学者というと富士川英郎がいるが、京大文学部教授だった谷友幸も忘れてはいけない(追記:谷は、昭和6年第六高等学校理科乙類卒業でした)。書砦・梁山泊で入手した『谷友幸先生追想録』(谷友幸先生追想録刊行会、昭和63年9月)の…
トム・リバーフィールド編、書物蔵監修・解説『昭和前期蒐書家リスト 趣味人・在野研究者・学者4500人』(トム・リバーフィールド、令和元年11月)。まだ持ってない人は、「日本の古本屋」に金沢文圃閣が出品しているから買っておこうね。国会図書館のほか、CiNi…
テレビに登場したらしい三密堂書店の100円均一台で見つけた久山康編『読書の伴侶』(基督教学徒兄弟団、昭和27年4月初版・同年8月3版)。戦後の読書論はあまり興味がないが、座談会のメンバーの中に壽岳文章がいたので、購入。他のメンバーは、森信三、高坂正…
大阪古書会館の「たにまち月いち古書即売会」で見つけた『北斗』31号(大阪府池田師範学校校友会雑誌部、昭和5年12月)。古本横丁出品で300円。表紙に「昔話・伝説集」と書き込みがあるので、目についた。しかし、目次に×の付いた本篇は欠けていて、附録の「昔話・…
一昨年文庫櫂から『ヴァリエテ』2号(銀林堂、昭和48年4月)を入手。銀林堂書店は私が学生時代だった頃は、今出川通の南側、今善行堂書店がある所より少し東側にあって、新刊書店だった。その後、いつの間にか白川通りの東側へ移り、古本も扱うようになった。…
『yama』4号(鬼蛍社、昭和23年12月)という雑誌が手元にある。龍谷大学内の鬼蛍社が発行。編輯兼発行人は、西山賢珠。国会図書館サーチではヒットしない。タイトルから山に関する雑誌かと思ってしまうが、目次を見ていただこう。 執筆者のうち、木村秀雄は龍…
4月のツイン21古本フェアは中止となり、次は今月の予定だが無事開催されるだろうか。『読書の栞』1号(日曜会、昭和27年)は何年か前のツイン21で拾ったと思う。高山文庫出品で300円。飯澤文夫「出版社・書店等PR誌一覧」『神保町が好きだ!』12号(ネット上に補…