神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『近代出版研究』3号(皓星社発売)4月刊行ー創刊号の拙稿が木村悠之介・荻原稔研究ノートで言及されるー


 『近代出版研究』(近代出版研究所発行・皓星社発売)が無事4月に刊行されるようだ。遅れるかと心配していたが、よかった。常連枠の拙稿は、「明治期における裏表紙のパブリッシャーズ・マークに関する一考察」です。全体の内容は、「近代出版研究 第3号 | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース」を御覧ください。
 私は、過去創刊号に「日記のすき間から掘り出す近代日本出版史」を、2号に「日本初の健康雑誌だった『健康之友』(大正十三年五月創刊)について」を寄稿しています。このうち前者が木村悠之介・荻原稔「大成教禊教禊教会雑誌』解題・目次補遺」(「『國學院大學研究開発推進機構 日本文化研究所年報』第16号 – 國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所」の「研究ノート」)で言及いただきました。ありがとうございます。引用すると、

2022年3月の『近代雑誌研究』では、古本マニアのブロガー「神保町のオタ」が菟道や本荘宗武ら雅学協会による1890年9月の『雅人』創刊に触れ、『雅人』や依田学海の日記から、菟道に関する伝記的事項を明らかにしている。

 木村さんとは、吉永進一さんに引っ張り出された古本バトルで初めてお目にかかりました。あれから5年も経ち、その間に吉永さんは遠くに旅立ってしまいました。2号で調べた健康雑誌なんかは吉永さんに相談したい事もあったけれど、しょうが無いですね。3号の寄稿は旧Twitterで蔵書印さんこと故青田寿美先生とセッションみたいなことをした話題で、先生がお元気なうちにまとめておけばよかったと悔やまれるところです。