『昭和三年版評論随筆家名鑑』(評論随筆家協会、昭和3年4月)中の「評論・[ママ]随筆家協会記録」によると、同会は大正15年初冬発起人会を開催。発起人は、次のとおり。
長谷川如是閑、長谷川天溪、馬場孤蝶、西村眞次、本間久雄、戸川秋骨、大槻憲二、河野桐谷、横山健堂、高須芳次郎、田中貢太郎、室伏高信、村松梢風、内田魯庵、野口米次郎、小島徳彌、笹川臨風、佐々木指月、木村毅、島田青峰、平林初之輔、日高只一
当初:常任幹事 高須芳次郎、幹事 田中貢太郎、本間久雄
同書の「現代評論家・随筆家録」で、中村蓊は「昨年執筆せし物」について、「特にこれといふほどのものがありません」と回答している。
大槻憲二は同書に「昭和二年の評論界」を執筆しているほか、三田村鳶魚の日記によると、
昭和2年1月12日 評論随筆家協会、大槻憲二氏来談、入会はせずとも随筆大観へ既出のものを転載することは承諾して貰ひたいとの事なり、差支なしと答ふ。
三田村の「綺麗な化けもの」は『現代随筆大観』(新潮社、昭和2年3月)に掲載。大槻はこんなこともしていたのだね。
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小谷野敦『リアリズムの擁護−近現代文学論集』(新曜社)が出て、大西小生氏の反応があるかと思いきや、まだ読んでいないのか、ホームページには記事なし。
「古書の森日記」1月11日分にコメントした「通りすがり」氏は、大西氏だったらしい。