古本にうつつを抜かし、新刊は中々読めないが、只今はミネルヴァ日本評伝選の上記を。
野波静雄という人物については、「野波静雄と下中弥三郎」、「世界的大旅行家としての野波静雄」などで紹介したが、本書で再会。
大亜細亜協会の前身は従来「汎アジア学会」とされてきたが、当時の文献に基づくと、「東洋研究会」にまで遡れるそうで、野波は1932年7月13日に開催された第一回例会に下中弥三郎、満川、中谷武世、中山優、南一雄、中平亮とともに参加しているという。
余談だが、下中は『戦前期「外地」で活動した図書館員に関する総合的研究』(岡村敬二、平成24年3月)所収の岡村「戦前期「外地」活動の図書館員リスト(途上版)2012/1/15現在」に立項されていないが、入れてもいいのではないか。
あと、本書の巻末評伝選のリストに式場隆三郎(服部正)があがっていることに気付く。
- 作者: 福家崇洋
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2016/04/10
- メディア: 単行本
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