神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

横浜開港記念館か横浜開港資料館か


黒岩さんが横浜に出現したから思い出したというわけでもないが、横浜に関する話題。吉村昭に『生麦事件』という作品があるが、この作品執筆のための取材に関して書かれた「郷土史家」*1という文章がある。

イギリスの新聞記者が横浜村に駐在していて、かれらの残した記事が保管されている横浜開港記念館におもむき、それらの記事やイギリス本国の国会議事録を渉猟した。

この「横浜開港記念館」は「横浜開港資料館」でないかと思い、『ちくま』掲載時に同誌付属の読者カードにその旨記載して投函したが、黙殺されたか、間違いではなかったのか、単行本に収録されてもそのままである。

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するが書房も思い出した。出入り口周辺にマンガの揃いとかいっぱい積んである店。店内は硬い本も多かった気がする。講談社文芸文庫の『一葉の日記』、村松貞次郎『日本建築家山脈』を買った。買ってはいないが、入って左手の棚に、土屋重朗静岡県医療衛生史』があったと思う。田中聡『衛生博覧会の欲望』で衛生萌え(?)してたころ見たのかもしれない。某氏のメモで、そういえば幻想文学書も多かったような気がしてきた。

*1:『回り灯籠』筑摩書房、所収