神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

戦時下のユダヤ研究会と丸山敏雄の日記

久しぶりに驚愕の日記を発見。『丸山敏雄全集』日記篇(社団法人倫理研究所)だが、この日記が凄い。増田正雄のユダヤ研究会、田多井四郎治のウエツブミ研究会、契丹古伝などがボンボン出てくる。未知のトンデモ本にも言及されていてたまげました。とりあえず…

壽岳文章一家の文化的業績についての調査研究会で中島俊郎先生の講演

上記の第五回研究会の案内をいただいた。無料、申込不要。 日時:9月18日(日)午後2時〜4時30分 場所:長岡京市中央公民館2階講座室 テーマ:「壽岳文章・しづ夫妻が問いかけたもの」 講師:中島俊郎先生(甲南大学文学部英語英米文学科教授)

口笛文庫で『会員名簿(附規約及内則外):昭和八年十壹月拾五日現在』(大阪学士会倶楽部)を

下鴨納涼古本まつりで口笛文庫出品、三百円。勤務先が目に止まった人をあげてみる。 東文昭七 有田二郎 有田ドラツグ商会 東文明四四 上西半三郎 大阪毎日新聞社 東法明四〇 上野精一 大阪朝日新聞社 京経昭四 大塚良三 文楽座 東法大一四・東文昭五 奥宮精…

下鴨納涼古本まつりで拾った『現代婦人就職案内』(婦女界社、大正14年3月)

下鴨納涼古本まつりで100円。どの店だったかは不明。「日本の古本屋」では4500円。『婦女界』31巻3号の附録で、編輯兼発行兼印刷人は、都河竜。 目次は、 □新たに就職する方々の為めに □婦人の天分を発揮すべき職業 女医、歯科医、看護婦、助産婦、薬剤師、…

大阪古書会館で『趣味の板郵便出品目録』 (昭和14年)を発見

昭和14年4月23日〜25日京都駅前丸物(まるぶつ)で開催された展覧会の目録。モズブックス出品で800円。表紙に「博多箱崎八幡宮の板郵便」の写真付き。冒頭に中山香橘の一文がある。 旅に出て油然と起る、感興を友がきにつたへるものに、その土地/\の景物を象…

大竹健二『現代日本限定版書目』(五行山荘、昭和12年5月)で見る愛書家交友

善行堂で上記を。300部限定の245番。発行所の五行山荘は兵庫県垂水町に所在。「序」によれば、 本書目は其中心を洋装本発生以後に置き、それ以前の限定的出版物は附録として、判明した丈を末尾に記した。採捨の決定は、広告に拘泥せず、現本に限定記載のある…

『雑誌・創刊号蔵書目録』(大塚文庫)で見る創刊号コレクター大塚正基の蔵書

下鴨納涼古本まつりのチャリティー100円均一コーナーで拾えた『雑誌・創刊号蔵書目録』(大塚文庫、昭和61年7月)。302頁、定価3000円。目次は、 カラーグラビア・雑誌は世につれ 世は雑誌につれ 創刊号図書館の設立をめざして 大塚文庫代表大塚正基 序・なぜ…

下鴨納涼古本まつり、チャリティー百円均一コーナーで『京都民芸だより』を

下鴨納涼古本まつりの「集印帖」に「2日目からのお楽しみコーナー」とあったのは、やはり百円均一コーナーでした。「熊本地震災害義援金チャリティー」とのこと。8月12日開店すぐの一回目では何も拾えずトホホであったが、しばらく時間を置いた二回目に『混…

下鴨納涼古本まつりは三密堂書店で『笹村草家人文集』上下を

三密堂書店の一冊二百円三冊五百円コーナーで発見。昭和55年2月発行、非売品。序は森信三と今井兼次。笹村草家人とは誰だっけなあとパラパラ見ると岡田虎二郎が出てきたので購入。下巻巻末の年譜によると、 明治41年 東京市芝区神明町に生まれる。 大正3年 …

下鴨納涼古本まつり初日にまず並ぶべき古書店は

京都の青空古本まつり(下鴨と知恩寺)から100円均一コーナーが消えてもう何年目だろうか。普段は何をしてるのだろうかと訊きたくなるような古本猛者が全国から初日の均一台に結集したものである。今年も無いと思っていたが、「集印帖」(店の配置図も兼ねる)を…

文庫櫂で『洛趣』創刊号(洛趣社、昭和25年8月)を

文庫櫂で上記を500円で。非売品、80頁、特輯「京のたべもの」。編輯兼発行人は初瀬川松太郎。「後記」によると、「洛趣会の会員を母体として、それに両千家家元や友人知己が集つて洛趣社を創設して、観光、文化、産業を主題として月刊洛趣を発行することにな…

和洋会で『四国古書通信古書目録』(四国古書通信社)を

ようやく長い冬眠から目覚めて東京の古本市へ。東京古書会館の和洋会は千代田図書館へ行く前の30分間という時間制限があって、ざっと見ただけ。上記の9輯(昭和17年4月)、10輯(同年10月)、11輯(同年12月)3冊で1000円だけを購入。発行所の四国古書通信社は高松…

東亜同文書院教授植田捷雄宛絵葉書

天神さんの骨董市で拾ったもの。昭和9年1月1日付け支那上海東亜同文書院住宅内の植田捷雄宛の絵葉書(立山彌陀ヶ原と大日岳)。差出人の東京中野の弦間紀寛の経歴は不詳。植田は、『昭和人名辞典Ⅱ』によると、 明治37年9月9日生、高知市出身 昭和3年 東大政治…

出久根達郎が出席した手書き古書目録に関する座談会

『ちくま』で連載されていた出久根達郎「謎の女幽蘭」(連載時は「幽蘭」)が単行本になったので読書中。『ちくま』を入手できた時だけ読んでいたので、入手できなかった回を読めてありがたい。出久根氏が出席したという手書き古書目録に関する座談会というの…

『大阪古書月報』「尾上蒐文洞氏ーー追悼特集ーー」

『大阪古書月報』(大阪府古書籍商業協同組合)は、『古書月報』(東京都古書籍商業協同組合)よりも入手困難。しかし、たまたま、238号、平成4年11月の「尾上蒐文洞氏ーー追悼特集ーー」を入手できた。内容は、 弔辞 今木芳和(理事長) 弔辞 肥田皓三 本好き人好…

南多摩農村図書館旧蔵の植村長三郎『書誌学辞典』

天地書房で購入した植村長三郎『書誌学辞典』(教育図書、昭和17年8月)。背表紙に「南多摩農村図書館保管/海老原蔵書/第6門/1501号」のラベル。扉にも同様の記載のラベルがあるが、「第7門」になっている。独自の図書分類だろうか。 浪江虔『図書館運動五…

浪江虔の弟板谷敞もアジア復興レオナルド・ダ・ヴィンチ展覧会を見ていた

昭和17年上野で開催されたアジア復興レオナルド・ダ・ヴィンチ展覧会については、「まだまだあったスメラ学塾関係論文」などで紹介したところである。私の調査により天羽英二、大蔵公望、斎藤茂吉、高松宮、中野重治が観覧したことが判明しているが、『浪江…