神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

文庫櫂で『洛趣』創刊号(洛趣社、昭和25年8月)を

文庫櫂で上記を500円で。非売品、80頁、特輯「京のたべもの」。編輯兼発行人は初瀬川松太郎。「後記」によると、「洛趣会の会員を母体として、それに両千家家元や友人知己が集つて洛趣社を創設して、観光、文化、産業を主題として月刊洛趣を発行することになつた」という。本号は府立総合資料館が所蔵し、日本近代文学館が11号、26年10月を所蔵している。検索すると、洛趣会は現在も存在するようだが、本誌も継続しているだろうか。本号の目次は、

南瓜 表紙 西山翠嶂
木の根の庭 長谷川伸
おけらまいり 中川与一
川床納凉 中田余瓶
無一物など 汾陽昌三
銀杏手記 千嘉治
浴衣噺 亀屋龍平
言葉の自叙伝 高谷伸
仲間入其の他 坂東簑助
金閣寺の放火等 初瀬川松太郎
裏千家夫人 青児(東郷青児)
翠嶂画僊 勇(吉井勇)
舞妓誕生 松雄
鴨川の床 伸(高谷伸)
草鞋の入口 春雄(柳春夫)
陶職人善五郎 竹鳴
笹舟のおきな 出(新村出)
観光宇治 曽一路
あだやおろか 北大路魯山人
美味白書 座談会 千宗左東郷青児、千嘉代子、永楽善五郎、初瀬川松太郎
京のたべもの 食満南北
包丁日記 辻嘉一
京味往来 林松雄
たべもの老舗七十年懐古 柳荘
初秋のデザイン 藤川延子
虫 宇田荻邨
よろこぶこと 三輪晁勢
蛙 山口華揚
偶話 飯田清毅
京都の女 東郷青児
習性 上村松
漫談曼語 久保田良
龍安寺と自転車 田中冬二
語 竹原青馬
画展三種 高辻光夫
泰山木のかげ 北川鉄夫
記者の眼 橋本喜三
京都的新聞記者 北尾正康
京都と工藝 三木弘
構成 林松雄
写真 河野祐太郎[正しくは、河野龍太郎]
後記 R生