神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

下鴨納涼古本まつり、チャリティー百円均一コーナーで『京都民芸だより』を

下鴨納涼古本まつりの「集印帖」に「2日目からのお楽しみコーナー」とあったのは、やはり百円均一コーナーでした。「熊本地震災害義援金チャリティー」とのこと。8月12日開店すぐの一回目では何も拾えずトホホであったが、しばらく時間を置いた二回目に『混沌』(混沌会)を一冊、トイレに寄ってさて帰ろうとする直前に念のためともう一回寄ると『雑誌・創刊号蔵書目録』(大塚文庫、昭和61年7月)と『混沌』の別の号を発見。見落としではなく、足し本だったのだろうか、何とかホクホクして帰れた。翌13日朝からチャリティーコーナーをゴソゴソしてると、山本善行さんもおられ、居合わせた岡崎武志さんに御紹介いただき、挨拶をした。この日同コーナーで拾ったのが、『京都民芸だより』21号、昭和57年7月だった。もっとも、林哲夫さんが拾った『本邦やきもの盃台小誌』同様前日からあったと思う。発行所は、中京区蛸薬師通河原町東入のやまと民芸分店内京都民芸協会。目次は、

故黒田辰秋氏を悼む
黒田辰秋兄に捧ぐ 西邨辰三郎
黒田先生を偲んで 河井武一
京都における民芸運動について(その11) 西邨辰三郎
総会報告
全国大会のこと 西堀寛
思うこと 丸尾正子
「京都民芸だより」五年間
協会事務局よりのお知らせ

「「京都民芸だより」五年間」によると、本誌は昭和52年4月創刊である。
また、「京都における民芸運動について(その11)」には次のようにある。

進々堂の初代は続木斉(ひとし)という人で、夙にフランスに渡り、製パンの手法を極めて来た逸材である。詩や音楽を愛し、絵画を好んだ。(略)黒田辰秋年譜には、昭和五年二十六歳、進々堂続木斉氏の依頼で、百万遍のパンホールのテーブルセットなどを制作、とある。
(略)民芸風な全体の雰囲気は、昔と殆んど変らず、今この店を預っている斉氏の孫娘である川口多恵子さんから当時の事情なども聴き、なつかしい思いがした。

百万遍にある進々堂はあまり行ったことはないが、昨年かわじもとたかさんを善行堂に案内する前に寄ったことがある。