神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

善行堂で「蒐集家は語る」特集の『科学知識』を

先日善行堂で買った『科学知識』19巻3号(科学知識普及会、昭和14年3月)は、「蒐集家は語る」の小特集があったので購入。均一台で見かけても手に取りそうもないタイトルの雑誌だが、今後は少なくとも表紙の特集名をチェックする必要がある。例えば、「日本…

読めば読むほど味が出る『柏木義円日記』

『真崎甚三郎日記』とか柳田国男の『炭焼日記』は、読み返す度に様々な発見がある。この飯沼二郎・片野真佐子編『柏木義円日記』(行路社、1998年3月)も読みづらい日記だが、再読していると色々面白い発見がある。 (明治四十年)八月十四日(略)「心霊雑…

『本おや通信』27号(「本は人生のおやつです!!」発行)は「神保町のオタさんの巻」

大阪の堂島にある古書店「本は人生のおやつです!!」のフリペ第27号をゲット。「神保町のオタさんの巻」って、わしのことではないか(◎-◎;) 「何々?」と読んでみる。見出しは、 オタさんのこと 一番最初に記憶に残っている本のこと 小学生時代のオタさんと…

佐藤卓己『天下無敵のメディア人間ーー喧嘩ジャーナリスト・野依秀市』にもオタどん

昨年4月教授に昇任された佐藤卓己先生が2012年4月に刊行された『天下無敵のメディア人間ーー喧嘩ジャーナリスト・野依秀市』(新潮選書)の「あとがき」にも拙ブログが登場してました。既にtwitterでは紹介済みですが、改めてこちらでも引用しておきます。 …

津野海太郎『花森安治伝』(新潮文庫、平成28年3月)にも「神保町系オタオタ日記」

津野海太郎氏の『花森安治伝 日本の暮しをかえた男』に「神保町系オタオタ日記」が登場することは、林哲夫氏の「daily-sumus」で以前教えていただいたところである。今回、文庫化されたので、拙ブログでも紹介しておこう。文庫版170頁で生活社の鉄村大二につ…

均一パトロールで林若樹『集古随筆』を

山本善行さんが自身の古書店を始めてからもう6年。店があるので、昔のように京都市内古書店の均一台のチェックはできないようだ。そこで、誰にも頼まれたわけではないが、わしが代わって均一台のパトロールをすることにした。さっそく、京阪書房の均一台で拾…

赤尾照文堂で『小国式断食療法』(嵯峨断食道場、昭和7年?)

先日赤尾照文堂で購入。44頁の冊子。冒頭嵯峨断食道場主小国鉄哉が断食療法が病気治療に有効な理由、どんな病気に効くのか、道場の概要などを執筆している。執筆時期は「昭和七年初夏」。『苦痛なく家庭で出来る断食療法』(覚勝院断食道場、昭和4年)と『健…

唯書房出品の『密教講演集』第一輯(密教青年会・新密教社、大正9年1月)

大阪古書会館で唯書房出品の上記を800円で。目次は、 密教とデモクラシー 密教青年会講師 佐藤独嘯 弘法大師と将来の仏教 同 和田性海 生命主義の宗教 文学博士 福来友吉 真言密教の宇宙観 前豊山大学長・大僧正 権田雷斧 密教に関心はないが、福来の講演が…

三密堂書店で、あやすーぃ『秘密百科全書:秘伝秘法』

三密堂書店で200円。『女の秘密』と『真言秘密まぢない秘法』の合本のようだ。縦14cm、横10.5cm。表紙には、「まじない奥伝/女の秘密二冊合本」とある。両書の扉に当たるものはない。本書の構成は、自序、目次、本文(24頁)、奥付(著作者:春宵粋人、発行所…

『精神統一』も『太霊道之教義』も持ってた創刊号コレクター神原甚造

『太霊道』創刊号(宇宙霊学寮、大正6年11月1日初版・同月20日51版)を入手。発行兼編輯人は、伊藤延次。CiNiiで検索すると、香川大学図書館神原文庫と東京大学明治新聞雑誌文庫が創刊号を持っていた。神原文庫って何だっけなあとホームページを見てみると、…

『健康之研究』(健康之研究社)の出版広告がオモシロ

某所で『向上』9巻5号(修養団本部、大正4年5月)を300円で。発行兼編輯人は蓮沼門三。ググったら、修養団は現在も公益財団法人として存在しているようだ。 さて、本誌をパラパラめくっていたら、『健康之研究』という雑誌の広告が載っていて、とても面白そ…

トンカ書店出品の中島健蔵『読書』(朝日新聞社、昭和町27年10月)

昨年神戸のBALであった古本市でトンカ書店から購入。「アサヒ相談室」シリーズの一冊。本の診断法、本の生理学、本の健康法、本のいろいろ、読書のいろいろ、読書案内、空想の書庫、図書館、読んだあとのこと、読書の秋といった、本や読書に関する様々なテー…

シルヴァン書房出品の『革新運動』1年2号(徳島日報社、昭和4年9月)

1月の大阪古書会館「たにまち月いち古書即売会」でシルヴァン書房から。 編輯印刷発行人は竹谷歓吉。創刊号だったら、かわじもとたか氏の参考になったかもしれないが、残念。中山忠徳「皇漢方秘薬公開(一)」が載っていたので、中山忠直だと思って買ってし…

街の草で『大東亜圏日用語早ワカリ』(真日本社、昭和18年2月)

武庫川の「街の草」で500円。戦後ベストセラーとなった『日米会話手帳』が国会図書館にもないし、古書でも入手困難と聞いたことがあるので、本書もレア物かと思い、拾ってみた。形容詞、副詞、動詞など18分野の単語について、日本語・露西亜語・馬来語・印度…

吉岡書店で西魯人訳『性法説約』を

吉岡書店で『性法説約』なる本を発見。47頁の小冊子。表紙に「禁賣買」とあって、あやすーぃと思って中を見ると、真面目な本であった。さういへば、「性法」って「自然法」のことだったと思い出す(^_^;) 旧字・旧かなで戦前の発行とわかるが、奥付がない。さ…

中山再次郎『伊吹山住みの日記その一』(昭和7年3月)

このところ京都新聞に京都府立第二中(現・鳥羽高)の初代校長中山再次郎に関する記事が目立つ。2月17日から19日までは一高や東京帝国大学で同級であった夏目漱石との関係について、今月3日には『京二中鳥羽高ものがたり』刊行の記事の中で同書で中山の実像…

木村鷹太郎も真っ青、名古屋国語国文学会の織田善雄

柳田國男関係の論文抜刷をいただいたので、柳田関係のネタを。 竹内文書(竹内文献)について柳田へ語る織田善雄という人物が柳田の『炭焼日記』に登場することを最初に言及したのが、大塚英志先生である。わしがその後「柳田國男と「偽史」関係者織田善雄」…