三密堂書店で200円。『女の秘密』と『真言秘密まぢない秘法』の合本のようだ。縦14cm、横10.5cm。表紙には、「まじない奥伝/女の秘密二冊合本」とある。両書の扉に当たるものはない。本書の構成は、自序、目次、本文（24頁）、奥付（著作者:春宵粋人、発行所:郁栄堂書店、大正9年6月初版・10年5月5版、全一冊定価40銭）、ここまでが「女の秘密」と思われるが、その表示はどこにもない。内容は、月経の説明など。「日本の古本屋」に春宵粋人『女の秘密』（郁栄堂書店、大正10年）24頁が出ている。
続いて、真言秘密まぢない秘法目次（目次の最後に「真言秘密家庭まじなひ秘法目次完」とある）、「真言秘密まぢなひ秘法奥伝/佐々木高明編」、はしがき、本文（はしがきも含めて36頁）、手軽に出来る万病根治法（まじない奥伝附録）（7頁。最後に「真言秘密まじない奥伝終り」とある。）、奥付（著者：積文堂編輯部、発行所：積文堂書店、大正13年5月、定価30銭）。内容は、様々な病気・災難に対するまじない、「新訳西洋夢判断」など。「日本の古本屋」で「秘密百科全書」を検索すると、昭和7年から10年にかけて様々な出版社から内容は不明だが同タイトルの本が出版されている。
本書に合冊版としての奥付、定価がないが、最後の奥付が合冊版としての奥付の可能性はある。よくわからん本だが、「シヤクリを止める法」として、「茶碗に水を八分程盛り右の手の人指（ひとさしゆび）にて十の字を三度書し隅の方より一と口づつ飲むべし」とあるので、今度やってみよう。
