神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

トンカ書店出品の中島健蔵『読書』(朝日新聞社、昭和町27年10月)

昨年神戸のBALであった古本市でトンカ書店から購入。「アサヒ相談室」シリーズの一冊。本の診断法、本の生理学、本の健康法、本のいろいろ、読書のいろいろ、読書案内、空想の書庫、図書館、読んだあとのこと、読書の秋といった、本や読書に関する様々なテーマが対象になっている。本好きの私が面白いと思う蘊蓄が見られるのは、「はしがき」で謝辞を述べている庄司浅水のおかげであろうか。
図書館のカードについて、

昔は、ある本を独占するために、こつそりカードをぬきとつた不徳漢が稀にいたという。借り出しには、その手順がある。しらべればわかることだが、そんな悪事をする人間は、もしわかつたら、図書館立ち入り禁止をおこなうべきである。

とあるが、本当の話だろうか。