神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

山田爵と仏文学者たち

福永武彦戦後日記』(新潮社、2011)に森茉莉の長男山田爵登場。

(昭和二十年)九月十八日
(略)本郷の渡辺さんの家で山田ジャツク君、草野さん(後に河村君)と四人でもちよりの材料により食事。御飯をたき僕も仲間に加へてもらふ、時に三時。夕方ジャツク君と共に省線に乗り僕は武蔵境の高橋の家に行く。

「渡辺さん」は渡辺一夫、「草野さん」は註釈によると、「草野貞之(1900-1986)。当時、白水社社長。ラブレー等のフランス文学の出版に尽力する。訳書にアナトオル・フランス『エビキュウルの園』(第一書房 1929)」。
久しぶりの森茉莉関係のネタでした。