神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

森茉莉と瀬戸内寂聴


日経の瀬戸内寂聴『奇縁まんだら』は森茉莉の項。萩原葉子田村俊子賞授賞式(東慶寺)の時に、寂聴が茉莉に饅頭代を貸してあげたが、結局返してもらえなかったという話。


(参考)萩原が受賞した年ではないが、その前年に秋元松代が阿部光子と同時受賞した時の秋元の日記に、寂聴、茉莉、萩原が出てくる。

昭和40年4月16日 湯浅さんの挨拶のあと武田泰淳さんの選考経過の説明がある。二倍にふくれ上ったのだと。草野さんの書いた賞状と賞金、モンブラン万年筆を頂く。吉屋信子さんから洋ランの花束。女流文学者会から花束。佐多さんはまだ風がぬけないと云つておられ、吉屋さんと、大阪からみえた布士さんを紹介される。(略)作家では瀬戸内さん、室生朝子さん、森茉莉さん、萩原葉子さん、それに小林可津*1さんがみえている。芹沢光治良さん。東京新聞の森さん。


この授賞式は草野心平の日記にも出ている(一昨年11月14日参照)。


追記:「森茉莉街道をゆく」によると、正しくは倉橋由美子が受賞した時の出来事のようだ。


どうでもいいが、ウィキペディアの「田村俊子賞」の受賞年は間違っているのではないか。

*1:正しくは、小林哥津と思われる。