神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

西部古書会館の思い出

昔の日記を発見。

2005年7月7日
 あれは、いつ頃の出来事だったろうか。西部古書会館で、目は必死に古本の背表紙を追いながら、聞き耳を立てていた。レジの係員に文句を言っている人がいるようだ。どうやら、古書店が合同で発行している古書目録の送付先の住所変更を通知したのに、旧住所に送付され、それを連絡したのに、また、旧住所あてに送付されていた旨、文句を言っているようだ。文句を言われている係員(この人もどこかの古書店主だろう)は、「俺のせいじゃない」 とけんもほろろだった。なんだかんだ言い合いしているうちに、客の男が、小突いたようで、激しく言い合いになった。
 それでも、僕を含め、客のみんなは必死で古本の背表紙を追っかけている。最後に、件の客は、「古本屋に将来はないと思うよ」というような捨て台詞をはいて、帰っていった。
 まあ、手を出したということだけをもっても、客の方が9割以上悪いのだろう。
 だが、相手をした古書店の人も、合同目録の管理は幹事店の責任かもしれないが、自分の店も名を連ねているのだから、他人事みたいな発言はどうなんだろう。もっと、ソフトな対応が期待されるところだろう。勿論、客の人は、いくら立腹していたとはいえ、最後の捨て台詞といい、古書愛好家としては、やはりいかがなものかと思うところがある人であった。
 以上、ふと、思い出したので、忘れないうちに記録しておく。

この文句を言っていた客は、その後も古書展めぐりをしているのだろうか。