神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

東京古書会館に群れるオッサン

黒岩さんの母校の本を読んでみた。佐藤道生編『名だたる蔵書家、隠れた蔵書家』(慶應義塾大学出版会、2010年11月)。このうち、石川透「赤木文庫・横山重」に面白い記述があった。

私は、毎週金曜日の午前十時には、神田の東京古書会館に赴く。(略)以前は、十時少し前に行き、行列に並んだものである。その行列には、一般人もいれば、古書業者もいる。概して平均年齢は高く、私などは、いまだに若い方である。その古書会館で会う人物の中にいつもきちんとした身なりでいらしていた人物が、雲英末雄氏であったのである。大学の教員も古書会館には出入りするであろうが、金曜日の十時に来る者は少なく、紳士であっても、教員であるとは、思ってもいなかったのである。

石川氏は、1959年生まれで、現在同大学教授。誰ぞあたりは、もっと若い常連(のオッサン)だろう。

名だたる蔵書家、隠れた蔵書家

名だたる蔵書家、隠れた蔵書家

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