原武史氏が『本』で連載中の「鉄道ひとつばなし」。5月号の「山陽本線をゆく(下)」で、田布施の神道天行居と天照皇大神宮教を訪れている。
上りきったところに鳥居がある。タクシーから降りて鳥居をくぐり、階段を昇ると、日本神社という神社があった。このあたりには石城島神社、葦原神社など、昭和初期に建てられた意味ありげな神社が集まっている。いずれも神道天行居が建てたものだ。どの境内も無人で、不気味なほど静まり返っていた。
開祖の友清勧真は、もともと大本教団に属していたが、大正期にそこから分かれて格神会という霊学の実践団体を起こした。これが現在の神道天行居である。石城山が聖地となるのは、友清が一九二七年にここで神示を受けてからで、太平洋戦争中には「霊的国防」をさかんに説き、それが武力を軽視する恐れがあるとして当局から警戒された。三島由紀夫は、『英霊の聲』の最後に、参考文献として友清の『霊学筌蹄』をあげている。
原氏が山陽をゆくなら、わすは「オヨヨなくして往来をほうろうす」なんちて。意味わかるだすか?
(参考)4月27日
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
黒岩さんの今週の「手紙」(読売新聞書評のこと)は、森山大道『森山大道、写真を語る』(青弓社)でした。写真にも黒岩さんの造詣が深いことは知っていたものの、うっかりして、もしや『聞き書き横濱中華街物語』かと思ってました(汗