神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

自然社と三浦関造


更新文学社*1を興した三浦関造だが、自然社なる出版社とも関係があるらしい。
森本厚吉が監輯した『文化生活』4巻10号(大正15年10月)に「日本に就ての対話(全国講演旅行を終へて)」を執筆した三浦の「執筆者紹介」として、「自然社を起し、同志を糾合してパンフレットを発行し傍全国を講演行脚してゐられる。著書多し」と記されている。この自然社だが、前田河広一郎の『三等船客』(大正11年)などの発行で知られる梅津英吉(神田区表神保町10)の自然社と関係があるのだろうか。


と、ここで終えると誰ぞあたりが、ゆにかネットを見て指摘するおそれがある。自然社からは、昭和3年4月・5月に三浦が月刊パンフレットを出していて、秋田県立図書館が所蔵しているようだ。三浦の本って、あきつ書店さんでも(だから?)すごい値段だね。

*1:8月4日参照