神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

 大正5年に神智学を語った人たち


大正5年に、神智学について語ったリシャール*1三浦関造*2
エロシェンコもまた、語っている。「雨が降る」『早稲田文学』123号(大正5年2月1日)によると、

−『然うです。出来ます、そして石や植物も亦た発達することの出来るものです。然し人間はきつと発達しなければならないものです。』
この言葉は私には不思議に響いた。石や植物や動物も亦た発達することの出来るものだが、然し彼等は発達することが出来やうとも亦出来なからうとも、ただ人はきつと発達しなければならないものだ・・・・といふことは進歩の法則はすべてに同じものではないといふ風にも思はれる。私は印度のテオソヒイ(Teosofio)の教義を思ひ出した。
『進化の法則は石、植物、動物、人間、天使、神すべてに同じものである。』
(略)
(28-11-1915)


「友達」と預言者宮崎虎之助を訪ねたときのこととされているが、「友達」とは秋田雨雀のことのようである。秋田の日記の大正4年11月28日の条に「朝、エロシェンコ君きたり、宮崎虎之助氏と会話(エスペラント)をかいた」とある。三浦とリシャール、エロシェンコは秋田を通して接点があるが、出会っていたかどうか。

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けふの「美の壺」は「アンティーク絵はがき」。印刷博物館の「ミリオンセラー誕生へ!」(9月20日から)には、例の『絵葉書世界』(1月10日参照)も展示されるらし。