旧幕時代に御留守居与力であった岡本昆石(本名・経朝)には、二つの顔がある。一つは江戸風俗研究者、もう一つは東洋性心学会長としての霊術家である。
この岡本について、鈴木棠三先生は「岡本昆石の世界」(『江戸・東京風俗史料 上巻』秋山書店、平成3年12月)で、生没年不明としているが、三田村鳶魚全集を読んでいなかったと思われる。
三田村の日記(全集第26巻、中央公論社、昭和52年5月)に、
昭和2年8月6日 ○昆石岡本経朝翁、此日午後三時逝去のよし、妻女冬子より通知。
とある。
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