『三田村鳶魚全集』25巻-27巻(中央公論社)は日記だが、別巻の索引の対象外とされている。索引があれば、あんな人やこんな人が出てくるのかと色々発見できそうなので、残念である。
私は何度も読んでいるのだが、今回青柳秀夫が登場するのを発見。青柳秀夫(又は青柳秀雄)は、誰ぞが調べても没年が判明しなかった新潟県の郷土史家である。拙ブログでは「青柳秀雄旧蔵『思遠会会報』創刊号(思遠会、昭和10年4月)」を参照されたい。
さて、三田村の日記では、
(昭和七年)
二月十七日(水)
(略)◯柴田氏、佐渡百姓一揆ニ関スル調査帳一冊持参、是は新潟県佐渡郡小木町、青柳秀夫といふ人より小生へ寄贈のよしなり、同地に佐渡民俗研究会といふものある也。
とある。「柴田氏」は柴田宵曲と思われるが、この前後の柴田の日記はないようだ*1。
青柳は小木町(現佐渡市)の某寺の住職だったそうで、そこに墓があれば没年はわかるかもしれない。