後藤末雄(明治19年10月生)も村井弦斎の小説を愛読していた。
『生活と心境』(第一書房、昭和14年11月)所収の「僕の読書行路」で、
僕は中学に這入ると盛んに現代小説を読みだした。村井弦斎の小弓の御所・両美人・小猫、中でも小説家を読んで作家の境遇に淡い憧れを感じてゐた。そして紅葉・露伴・浪六の小説を始め、硯友社の作品をも読んでゐた。
後藤が挙げている弦斎の書は、明治29年から30年にかけて刊行されたもの。後藤の府立第三中学入学は35年。当たり前のことだが、当時は現代小説だったのだね。
今日は、神奈川近代文学館で「『食道楽』の人 村井弦斎」展を記念して、黒岩比佐子さんの講演「私の本について話そう 『食道楽』と日露戦争」(13:30開演)がある。皆さん、押しかけませう。
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新潮文庫で青木冨貴子『731』を見る。解説は佐藤優。同書の元版に刺激を受けて亀井貫一郎については一昨年2月6日を初め、色々調べたよな〜。関心のある人は「亀井貫一郎」のカテゴリーを見られたい。