神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

オタどんと黒岩比佐子さんのファースト・コンタクト

黒岩さんの名前を最初に目にしたのは、『『食道楽』の人 村井弦斎』(岩波書店)だと思っていたが、それより前だったことが判明した。弦斎の英訳書『Hana』に関する新聞記事の切り抜きを持っていることは頭の片隅にあったのだが、ようやく実物が出てきた。平成14年7月20日付け産経新聞朝刊だが、何と黒岩さんが執筆したものだったのだ。見出しは、「明治の奇才・村井弦斎の足跡」「『Hana』という本」。「私は今、この明治の奇才の足跡を辿っているのだが、次々に発見があって興味は尽きない。」とあるが、この頃は出版の当てもないのに、弦斎について調査していた時期である。岩波書店の英断で、著作が刊行されたのは、この記事の2年後の16年6月である。