神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

日経の春秋欄に黒岩比佐子さん

今日の日経の一面「春秋」欄は、黒岩比佐子さんの話だ。要約すると、

4年前の今頃、黒岩さんから小欄あてに丁寧なお便りをいただいた。弦斎の『食道楽』に触れたコラムについての感想であった。弦斎の評伝で大きな賞を得たばかりであった。早速お会いしたところ、博覧強記に舌を巻く。「こんな仕事がしたい、こういうテーマもとりあげたい」と語り口は静かだが、情熱がひしひしと伝わってきた。近代史の埋もれた事象を掘り下げた作品のファンは少なくなく、新刊の『パンとペン』が反響を呼んだのに、なんという無慈悲な病か。

ネットでも読めるようになった。→「http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE3EAEAEBE0E5E7E2E0E4E3E3E0E2E3E29F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D」。「『食道楽』に触れたコラム」とは、2006年11月25日の「春秋」欄のことと思われ、「明治時代に活躍したジャーナリスト村井弦斎の『食道楽』は驚異的なグルメ小説だ」としているが、黒岩さんの名は出てこない。「大きな賞」(サントリー学藝賞)を得たばかりとあるが、受賞は2004年なので何かの間違いだろう。書いたのは、久しぶりに岩波文庫の『食道楽』を再読したとして、同紙2009年3月8日・4月5日の「遠みち近みち」欄に「「食道楽」(上)を読む」・「「食道楽」(下)を読む」を書いた特別編集委員の野瀬泰申氏と思われる(同年4月5日参照)。