今日の京都新聞にはビックリ。1面に松本清張が「火の路」(原題「火の回路」)執筆に際して、手紙で教えを請うた京都の古代史家藪田嘉一郎に関する記事。連載開始直後の清張の手紙には、「『藪田ゼミナール』に入っているような気持がします」とあるらしい。詳細は、24面で樺山聡記者による連載「ウは「京都」のウ」のファイル19「松本清張の「先生」」に掲載。嘉一郎の長男夏雄氏が清張と嘉一郎の往復書簡や日記などを京都新聞に公開したという。なぜ清張が一部の論客から「怪物」と呼ばれた在野研究者の嘉一郎を「先生」に選んだのかという謎に迫る連載である。
ところで、この嘉一郎や清張がもう1人書簡で教えを受けた福山敏男京大名誉教授、どちらも『昭和前期蒐書家リスト 趣味人・在野研究者・学者4500人』に載っていた。さすが文学フリマ東京で大人気だったという同人誌である。さて、東京まで行けなかった皆様に朗報があります。「【重要】『昭和前期蒐書家リスト』通販分の入手方法について(おしらせ) - 書物蔵」から要約すると、
・1冊1650円(税込)+送料で1人3部まで販売
・金沢文圃閣へ事前予約が必要
・12月24日に前払い入金先案内のメールを金沢文圃閣から送信
・12月26日以降発送予定
・事前予約終了後残部があれば「日本の古本屋」で販売
金沢文圃閣の事前予約用アドレスなど詳しくは前記書物蔵氏のブログを見られたい。