神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

臨川書店の古書バーゲンセールでまさかの『ボルネオ新聞』と『ジヤワ新聞』

f:id:jyunku:20190329190036j:plain
一昨年臨川書店の古書バーゲンセールでは目を疑うような出品があった。『ボルネオ新聞』と『ジヤワ新聞』である。どちらも龍溪書舎から復刻版が出ているが、原本は朝日新聞社大阪本社が持っているぐらいか。それは大阪市有形文化財に指定されている。
見つけたのは、ボルネオ新聞が1号(昭和17年12月8日)、4号(同月11日)、5号(同月12日)、6号(同月14日)で一括800円。ジヤワ新聞が2号(同月9日)、3号(同月10日)で一括800円。店内の和本コーナーにあって、1度目には気づかず、2度目に発見した。よく残っていたものだ。丸められていて、状態もよくないが、古書あじあ號なら何万円付けるだろうか。臨川さん、大盤振る舞い過ぎる。旧蔵者は朝日新聞社の関係者か新聞コレクターだろうか。戦前の新聞コレクターは大勢いるだろうが、これらを持っている人は存在するかしら。
写真は、大東亜戦争開戦1周年記念日である昭和17年12月8日に創刊された『ボルネオ新聞』1号。登る太陽は赤色に刷られている。その後、登った太陽は大日本帝国の戦艦とともにあっけなく沈んだ。