黒岩さんが、2006年8月ブータンへ出張していたことはブログ「古書の森」に書かれている。これは、五木寛之『21世紀仏教への旅』シリーズ（講談社）やＮＨＫの「五木寛之 ２１世紀・仏教への旅」プロジェクトの関係者としての参加であった。五木寛之『21世紀仏教への旅 ブータン編』（講談社、2007年6月）の「あとがきにかえて」に、
そして、『日本人のこころ』『百寺巡礼』に引きつづき、資料の収集から確認、単行本の構成からメモ類の整理まで、すべての作業を同行して行ってくれた黒岩比佐子氏にこころからお礼を申しあげたい。空港でのおしゃべりや食事中の片言隻句まで、すべてを記録し、私の記憶ミスをその場で訂正し、ブータンやチベットの仏教にまつわるさまざまな資料をそろえてくれた献身的な協力があって、この一冊は誕生したのである。
とある。ブータンのほか、インド編やニューヨーク編にも同行したようだ*1。ＮＨＫ大好きおじさんのわしだが、五木にも仏教にもあまり関心がない*2ので、「五木寛之 ２１世紀・仏教への旅」は見てなかったよ。といっても、黒岩さんが出演する場面はなかっただろうけど。
わしが今枝由郎『ブータンに魅せられて』（岩波新書）に言及した時（2008年2月22日参照）に、
Hisako 2008/02/22 18:29
今枝さんとは、ブータンで何日かご一緒しました。日本語以外にフランス語、英語、ブータン語、チベット語を操るすごい人です！
というコメントをいただいたが、五木氏は「チベット仏教やブータン文化について私たちにレクチュアしてくださったうえ、ブータンでの通訳まで引き受けてくださった今枝由郎氏」と謝辞を述べている。ブータンについては、2006年9月24日に
Hisako 2006/09/24 10:41
オタさま、「神保町系女子」と命名していただき、光栄です。「神保町系オバハン」の方がピッタリかもしれませんが。それにしても、またすごいつながりを見つけられましたね！ びっくりです。当時の「ブータンの王妃」ということは、現在のブータン国王の母親。いまもご健在です。10人の孫に恵まれ、日本との関係も深まっているいま、何を思ってすごしていらっしゃるのか……。
というコメントもいただいたのが懐かしい。
