青木茂『書痴、戦時下の美術書を読む』(平凡社、2006年8月)の次の一節にビビビ。
もひとつ忘れぬうちに。私のところにある清方の随筆選集第三巻*1は陸軍予科士官学校図書の印が捺してある。昭和十八年にこの学校で司書の仕事をしていて職業軍人養成には有害無益そうなこの本を整理した人は、軍人だったか民間人だったか。
早稲田大学図書館を追われた毛利宮彦については、一昨年7月31日、8月8日、9月9日に紹介したが、その後、毛利の同図書館就職、留学、解職については、館長の市島春城の未公刊の日記も活用した中西裕「図書館学者毛利宮彦の洋行」*2が出た。同論文によると、中村初雄「毛利宮彦先生のことども」*3に、毛利は「昭和一七年陸軍士官学校文庫拡充のため教授嘱託として参画」とあるらしい。更に、「陸軍士官学校文庫」は、毛利自身は「図書館回顧」*4で「陸軍予科士官学校の文庫」としているとのこと。ということは、青木氏が言うところの陸軍予科士官学校の司書に相当する人間が存在したとすれば、それは毛利宮彦だったのかもしれないね。
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プライベートモードのブログから見に来てる人も多いが、誰ぞの友人A〜Gか、別の図書館系の人か、はたまたトンデモ系(笑)の人か。
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『春秋』7月号は創業90周年記念特集で「春秋社の本棚「私の一冊」」。私の一冊を春秋社発行の書籍から選ぶわけだが、森まゆみ、松岡正剛、芳賀徹、原武史、鎌田東二、池内紀、笠井叡らが執筆。坪内祐三氏はチェスタトン『正統とは何か』(安西徹雄訳。1973年初版、1995年新装版)を選択。坪内氏は、福田恆存に導かれる形で本書(当時は福田恆存・安西徹雄訳)に出会ったのだという。