秘密のベールに覆われた昭和通商だが、大川周明の日記にも姿を現した。
昭和18年2月17日 読売新聞の西貢支局長河辺確治君が松下君から託された手紙とマルテル二本を携へて来てくれた。いろいろと佛印の話あり。武尾君が無断にて大南公司を去り昭和通商に入れりといふ不届の始末を聞く。
追記:『神通力の研究』の著者薄井秀一が晩年何をしていたかが判明。補強証拠は必要だが、従来××学において正体不明とされていたある重要な人物と同一人物だったということになる。幾多の真っ当な研究者を差し置いて、私が発表していいものか悩むところ。日本で最初にカフェーを名乗った本郷カフェー、毛利宮彦の早稲田大学図書館追放、朝倉無声の帝国図書館追放、幸田成友の宮内省臨時編修官追放などの発見が吹き飛んでしまう発見ではなかろうか。