神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『先生とわたし』刊行記念対談を読む


『波』7月号をようやく拾う。四方田犬彦巽孝之の対談あり。

四方田 (略)僕がこの本を何とか書けたのは、自分が英文学の世界にいなかったからでしょう。もう一つは、僕は東京大学にいないということです。おそらく東大の中にいたら書けなかった。例えば東大の中で言ってはいけないことが沢山あるわけです。本郷と駒場がどのくらい仲悪いかなんてことは、みんな知っていても言わないです。今は多少緩和されたということですけど、東大を出ていなければ人にあらずみたいなこともあった。それで例えば英文の大橋健三郎さんとか由良さんはものすごい苦労されたわけですね。


ここでは大橋の名前を挙げているね。誰かに指摘されたみたいね(猫猫先生の6月27日分参照)。
巽氏って、私がSFを読んでいたころは、確かBNFでもなく多少名前の知られた一SFファンだったけれど、今は慶応の教授。