『塵も積もれば・・・宇宙塵四十年史』(出版芸術社、平成9年11月)の「「宇宙塵」入会者全名簿」で見かけた名前。
今岡清、大伴昌司、小野耕世、鹿島茂、桑田次郎、小浜徹也、川合康雄*1、佐藤俊=紀田順一郎、新戸雅章、巽孝之、筒井正隆*2、豊田有恒=緒妻星一、長山靖生、難波弘之、仁木悦子、聖咲奇、真鍋博、宮武一貴、目黒考二、森美樹和=大瀧啓裕、安田均、山本孝一*3、吉川惣司、米沢嘉博、若島正
広瀬隆、宮沢清六とかいう名前もあるが、著名な人物と同一人かは不明。小谷野浩男という人もいるが、猫猫先生の親戚かしら。
紀田氏については、同書の柴野拓美へのインタビューによると、
あれはたしか六二年の初頭だったと思うけど、佐藤俊(紀田順一郎)さんが「『SFマガジン同好会』というのを作りたいのだが・・・」と相談に見えたんです。それで、「早川書房の方の了承はもらったんですか?」って聞いたら、「まだ連絡を取ってない」って言うんで、すぐ『SFマガジン』の編集部に電話して、会ってもらえるように話をつけて、その次の日だったか、紀田さん達を早川書房に連れて行って、福島さんや森さんに引き合わせたわけです。
柴野によると、てっきり早川書房から資金援助くらいしてくれたと思っていたら、後で聞くと何もしてくれなかったので、むくれて「SFM同好会」と自称するようになったという。この1962年の5月27日には、『宇宙塵』の5周年記念会と、「SFマガジン同好会」の発足宣言を兼ねた第1回日本SF大会(メグコン)が開催され、夕食の後の夜の部は、紀田が一人で仕切ってくれたという。
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今週の黒岩さんの書評は、黒木夏美『バナナの皮はなぜすべるのか?』(水声社)。ふざけたようなタイトルの本で、黒岩さんも路線転換(!)したかと思ったら、まじめな研究書らしい。「バナナの皮の文学史」は本当に面白そう。
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『波』6月号に、紀田氏による中野明『裸はいつから恥ずかしくなったか 日本人の羞恥心』(新潮選書)の書評。
銭湯や入浴の歴史は、これまでにも目にしたことがあるが、本書の眼目はここからで、江戸時代の日本人がなぜ裸に対して許容度が高かったのか、いつごろから弾圧がはじまったのかといった疑問を豊富な文献を手がかりに、ていねいに掘り下げていく。