神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

中支派遣軍に応召中の池田彌三郎から岡山の郷土史家花田一重宛の絵葉書

中支派遣軍三枝部隊片山隊で応召中の池田彌三郎から岡山の六条院町の花田一重宛軍事郵便。これも、「戦時下におけるアチックミューゼアムの宮本常一と岡山の郷土史家花田一重ーー須藤功『宮本常一』(ミネルヴァ書房)に寄せてーー - 神保町系オタオタ日記」で紹…

旅する巨人宮本常一と七三一部隊に協力した亀井貫一郎の聖戦技術協会

須藤功『宮本常一:人間の生涯は発見の歴史であるべし』(ミネルヴァ書房、令和4年5月)121・122頁に (略)澁澤邸に泊まっていた[昭和二〇年六月]一一日に、日本銀行総裁になっていた澁澤敬三から聖戦技術協会へはいるように勧められた。陸軍の仕事で農村視察す…

書砦・梁山泊の島元健作氏から貰った開かずの日記に隠された謎の暗号文ーー暗号を解ける日本のホームズはいるか?ーー

数年前に書砦・梁山泊京都店の島元健作氏から鍵のかかった日記をいただいた。鍵がついてなくて、中は見られなかった。ただ、隙間から見える記述から昭和9年の日記で、旧制第三高等学校の寮歌「紅もゆる~」が書かれていることは分かった。三高の生徒の日記なら…

皇道世界政治研究所の賛成者佐藤鐵太郎海軍中将が会長を務めた財団法人奉仕会の機関誌『奉仕の友』

『奉仕の友』114号(財団法人奉仕会、昭和17年3月)。これも平安蚤の市でナンブ寛永氏の200円均一箱から入手。数冊あったが、会長の佐藤鐵太郎海軍中将の追悼記事が載る本号だけ購入。追悼文としては、佐藤と海軍兵学校で同期だった鈴木貫太郎海軍大将・男爵や…

戦時下におけるアチックミューゼアムの宮本常一と岡山の郷土史家花田一重ーー須藤功『宮本常一』(ミネルヴァ書房)に寄せてーー

須藤功『宮本常一:人間の生涯は発見の歴史であるべし』(ミネルヴァ書房、令和4年5月)が刊行された。それで、平安蚤の市で入手した常一の葉書を思い出した。岡山の郷土史家だった花田一重宛書簡群の1枚である。昭和16年11月12日付けでアチックミューゼアムの…

山川健次郎京都帝国大学総長と平瀬貝類博物館ーー『山川健次郎日記』原本を持ってるのは、誰だ?ーー

尚友倶楽部編『山川健次郎日記:印刷原稿第一~第三、第十五』(芙蓉書房出版、平成26年12月)なる本が出ていたので、読んでみた。驚くべき記述が幾つかあった。そのうち千里眼事件に関する記述は、小宮京・中澤俊輔「新史料発見 会津人が駆け抜けた近代日本 帝…