神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

蔦屋書店の「夏の古書市」では、澁澤龍彦責任編集『血と薔薇』 創刊号(天声出版、昭和43年11月)を

初めて行った梅田の蔦屋書店。ミニ古本市をやっていて、天牛書店出品の上記2500円を。ビニール袋に入っていたので、開封してもらって「お詫び」の紙が挟まっているのを確認して、購入。「お詫び」の内容は、次のとおり。

お 詫 び
血と薔薇」創刊号の一部に、一二六頁の著者名に関し重大な誤りのありましたことは既にお気付きのことと存じます。著者名は当然「生田耕作」氏であるべきところ責任校了時点における手違いのため誤りが生じました。これはもとより校正上のミスではなく、生田耕作先生をはじめ、読者の方々および天声出版に対し、ご迷惑をおかけしましたことをここに深くお詫びいたします。
十月一日
血と薔薇」活版部担当 新光企画印刷

126頁を見ると、「田耕作生訳」となっている。この「お詫び」に関しては、『ARE』4号の「古書店紀行2 アスタルテ書房」で、佐々木一弥が「あれは初歩的なミスですね。正誤表、ちっちゃい*1の挟まってました。あれが有るか無いかで古書価が・・・××円くらい違うのかな・・・」と発言している。もっとも、今『血と薔薇』の古書価も落ち着いているせいか、「日本の古本屋」の出品を見ても、「お詫び」の有無については、注記されていない。

*1:縦15cm×横10cm