神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

ツイン21古本フェアで野原潮風『少女小説忍び泣き』(法令館、大正4年9月)を拾う

ツイン21では21日(土)まで古本フェアを開催中。わしは、100円で珍しそうな上記の本が拾えました。発行所は大阪南区松屋町末吉橋北の法令館、編輯兼発行者は榎本松之助*1。コドモ文庫の一冊で、裏表紙の一覧には23冊の書名があがっていて、探険手帖、怪飛行機、魔法島探検が面白そう。本書は、本文62頁と「みなさんへ」が1頁あって、裏表紙が文庫一覧と奥付である。サイズは縦10.5cm、横7.5cmの豆本。「みなさんへ」によると、少年少女のための家庭の読物として前年(大正3年)豆お伽を発行。多大な好評を博し、天覧の光栄に浴したので、その記念としてコドモ文庫を発行したという。
ところで児童書や古書価の高いキネマ文庫を出していたこの法令館、後には尖端軟派文学研究会編『エロ戦線異状あり:女給の内幕バクロ』(昭和5年12月)などの尖端エロ叢書を刊行しているね(^_^;)

*1:榎本は、榎本法令館と榎本書店の発行者にもなっている。