神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

黒岩比佐子

横田順彌 『近代日本奇想小説史 明治篇』が来年1月ピラールプレスから刊行

「匿名」氏のコメント(10月20日参照)で教えていただいたのだが、ヨコジュンさんが『SFマガジン』で連載し休載中の「近代日本奇想小説史 または、失われたナンジャモンジャをもとめて」が、来年1月ピラールプレスから刊行されるようだ→http://www.pilar-…

黒岩比佐子さんと猫猫先生

黒岩比佐子さんと猫猫先生*1の共通点と言うと、サントリー学藝賞受賞者であることぐらいだろうか。互いに面識はなかったと思われるが、このブログで2度ばかり交錯したことがある。一度目は、昨年2月(2009年2月24日参照)。『婦人公論』3月7日号の「BOO…

毎日新聞社出版局クロニクル編集部時代の黒岩比佐子さん

「古書の森日記」2009年5月20日*1によると、黒岩比佐子さんは、『音のない記憶』の取材で会った元『カメラ毎日』編集長の西井一夫から突然連絡があり、1998年5月〜99年春まで、毎日新聞社出版局クロニクル編集部で、毎日ムック『20世紀の記憶』シリーズの編…

黒岩比佐子さんと川崎賢子さん

11月28日付京都新聞に川崎賢子さんによる黒岩比佐子『パンとペン』の書評。 なお本書は11月17日に急逝した著者の遺作となった。畏友(いゆう)の冥福を心より祈りたい。 黒岩さんと川崎さんは、畏友だったんだ。 - おかげさまで、毎日恒常的に千件以上のアク…

黒岩比佐子さんと田口ランディさん

「古書の森日記」は、黒岩比佐子さんが亡くなられた後も、田口ランディさんらの代筆により続いている。かつて、黒岩さんは、田口さんについて、次のように書いている*1。 彼女のペンネームは「田口ランディ」。知り合ったのが十七年も前なので、いまだについ…

黒岩比佐子さんの「古書の森日記」での愚痴

中之島図書館に『お茶の水図書館設立60周年記念講演会記録』(財団法人石川文化事業財団、平成21年3月)があった。20年12月13日に池坊お茶の水学院講堂で開催された黒岩比佐子さんと穂村弘氏の講演と対談「読書の楽しみ」が収録されている。講演の記録を読ん…

日経の春秋欄に黒岩比佐子さん

今日の日経の一面「春秋」欄は、黒岩比佐子さんの話だ。要約すると、 4年前の今頃、黒岩さんから小欄あてに丁寧なお便りをいただいた。弦斎の『食道楽』に触れたコラムについての感想であった。弦斎の評伝で大きな賞を得たばかりであった。早速お会いしたと…

黒岩比佐子さんへの遅すぎた報告

村井弦斎は、晩年一元同化力という霊術に頼った。これを開発したのは中尾弘明だが、その門人水村昌吉については、黒岩比佐子さんの『『食道楽』の人 村井弦斎』に、 弦斎が一元同化力を知るきっかけになったのが、この水村昌吉という人物である。弦斎の「婦…

黒岩比佐子さんが秘蔵していた弦斎の胃腸薬のパッケージは300円で売っていた

6月20日〜26日東京古書会館で開催された「作家・黒岩比佐子が魅せられた明治の愛しき雑書たち−日露戦争・独歩・弦斎」に展示されていた村井弦斎の開発した胃腸薬のパッケージには、「よくこんなものまで残っていたな」と驚いた人も多いだろう。これについて…

黒岩比佐子さんと柴田流星

松崎天民『東京の女』(隆文館、明治43年1月)が発禁になったという噂については、同題の柴田流星『東京の女』(洛陽堂、明治44年9月)が発禁となったこととの混同だと、書物蔵氏によりおおむね確認された。→「坪内祐三氏の「『東京の女』をめぐる謎」の質問…

黒岩比佐子さんの次作

昨日の深川いっぷくからの放送「緊急追悼番組 黒岩比佐子さんとの日々――担当編集者3人が語る」は、予定の時間になっても配信されないし、開始されても当初は受信状態が悪かったが、内容的には興味深い話が多かった。見ていたのは130〜150人だった。黒岩さん…

誰ぞのおかげでちょっこし元気になったが

『日本古書通信』11月号巻頭は、休刊となった『彷書月刊』に連載していた岡崎武志氏のライフワーク「均一小僧の気まぐれ古書店紀行」が「昨日も今日も古本さんぽ」と題名を変えての第1回。題字・カットは石丸澄子さん。今回は、「秋とくれば温泉に古本だ」と…

黒岩比佐子さんの最後の一冊

黒岩比佐子さんから初めてコメントをもらったのは、2006年3月7日のことだった。 Hisako 2006/03/07 22:36 初めまして。拙著(弦斎の評伝)について過分なお言葉をいただき、恐縮しています。桜沢如一についてはくわしく調べる余裕がなかったことと、マクロビ…