神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

平山周吉『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社)に「神保町系オタオタ日記」登場


 「グーグルブックス」で「神保町系オタオタ日記」を検索したら、見慣れない本がヒット。平山周吉『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社、令和4年4月)である。拙ブログに言及していただきまして、ありがとうございます。同書の「第二十回 「満洲国に絶望した」衛藤利夫・満鉄奉天図書館長の「真摯なる夢」」から該当部分を引用しよう。

 増田正雄が何者かとネットで調べると、ブログ「神保町系オタオタ日記」に登場する。日露実業役員、大亜細亜建設社賛助員、『満洲生活三十年』出版の資金協力者、そして大正十五年(一九二六)の宮内省怪文書事件の関係者、ということらしい。(略)

 平山氏が増田について調べたのは、古書で入手したクリステイ著・衛藤訳の『満洲生活三十年:奉天の聖者クリステイの思出』(笠木良明、昭和10年7月初版・同年12月再版)が切っ掛けである。その本は、第3版用の校正用原本で、衛藤のものらしい赤字のほか、増田の「跋」を削除するという指示があるという。更に、4頁ある「跋」が1度カッターで切られ、また糊付けされていて、よほど気に入らなくなったのだろうとしている。
 引用文中の「日露実業役員」は「国際政経学会常務理事増田正雄の正体 - 神保町系オタオタ日記」、「大亜細亜建設社賛助員」は「大亜細亜建設社の賛助員 - 神保町系オタオタ日記」、「資金協力者」は「オタどんと書物奉行の“爆笑ト問題” - 神保町系オタオタ日記」、「宮内省怪文書事件の関係者」は「増田正雄と宮内省怪文書事件 - 神保町系オタオタ日記」を参照。私にも増田の「跋」が衛藤に嫌われた?理由は、分からない。いずれにしても、思いも書けない所に「神保町系オタオタ日記」が登場して、多少でも役に立てれば嬉しいものである。
参考:「神保町系オタオタ日記に言及した論文 - 神保町系オタオタ日記」、「東大の博士論文に「神保町系オタオタ日記」登場ーー鈴木聖子『「科学」としての日本音楽研究』にスメラ学塾ーー - 神保町系オタオタ日記